同社はリリースで、親と別居状態だと、1年で親と顔を合わせるのは平均6日、1日に親と顔を合わせる時間は平均4時間であることを挙げ、余命が13年だとすれば残り13日分しか親と一緒にいられないと指摘。
この計算式はあくまで推定とするものの、「家族と過ごせる時間の短さを可視化するには十分説得性がある」という。そのため同社は、
「『大切な人の、大切な人を、大切に』というモットーのもと、日々働く従業員を超えて、その先にある大切な家族に対しての賞与として#family story制度を実施するに至りました」
という。
支給されたボーナスで父親にワインを送ったという人は、フェイスブックに「顔出し恥ずかしいので、品物だけ。お父さんの誕生日にワインをプレゼント。とっても喜んでもらいました」と投稿している。
ほかにも、いつも相談に乗ってくれる姉にベリーダンスの体験チケットを贈った、親孝行で鎌倉旅行に行った、父親と弟と3人で飲みに行ったなどの声が寄せられている。
同社は「社内メンバーからは多くの好評の声があがりました」というが、今後の実施は未定とのことだ。しかし、
「『#family story』の投稿で育ててくれた親への感謝が伝わったり、少しでも温かい気持ちになる人が現れる事は利益を超えて、会社として大事な物を提供出来ると考えております」
とリリースに記している。