終身雇用制度について聞くと、「必要ではない」(54.3%)が過半数。具体的には、
「能力よりも年功序列での評価になりやすく、そのデメリットが大きすぎる」(30代男性・エンジニア)
「企業成長のためには新陳代謝は必要」(30代男性・営業)
「副業や転職、キャリアの方向性を自分で自由に変えられる仕組みの方が現代的」(30代男性・接客販売)
といった意見が目立った。
一方、必要とする人(45.7%)からは「年金ももらえるかわからない時代だからこそ、終身雇用は必要」(40代男性・コールセンター)、「ライフプランを立てる上で収入の安定は必要だから」(30代女性・管理)といった声が寄せられた。「転職弱者やキャリア弱者のための終身雇用はあった方がいい」という人もいた。
「年功賃金制を支持する」という人は28.1%で、「支持しない」が71.9%となっている。支持しない人からは、
「年齢が上でも実力がない人がいるため」(20代男性・システムエンジニア)
「能力があるのに賃金が低いと働く意欲が下がるため」(30代女性・医療福祉)
といった、年齢ではなく実力で評価されるべきという声が多かった。支持する人からは「年齢に応じて必要なお金も増えるから」(30代男性・機械系エンジニア)、「頑張って働いてきた証だと思うから」(20代女性・接客販売)という声が寄せられた。
また「必要に応じて何度か転職してもよい」と回答した人は68.4%で、働き方のひとつの選択肢として「転職」を前向きに捉えていることがうかがえる。