どんな大事な仕事が職場にあるのか不明だが、精神論で職場にたどり着けとは一体どういうことなのか。回答欄では
「今どきこんなおバカさんな上司いるんですね。思いがあったって物理的に無理なときは無理です。明日なんてタクシーつかまりませんよ」
「思いって何でしょ?普通に考えておかしいですよね。台風が落ち着いて公共機関が動いてれば行けばいい」
といった上司に対する厳しいツッコミが相次いだ。こんな日は、タクシーは捕まらないし、乗れたとしても渋滞を覚悟しなければならない。電車で行くよりも時間がかかるし、タクシー代の負担はどうするのか?と冷静に説く人もいたがまったくその通りだ。
10日放送の『とくダネ!』(フジテレビ)では、中小・大企業を含む20社に対して「通勤に関して社員に何らかの指示を出しましたか?」とアンケート調査をしていた。「指示した」は16社で、「しなかった」のは4社という結果だった。
「しなかった」と答えた企業のうち、大手外資系企業は「日頃から社員自身に出社か在宅勤務か判断を委ねているので」とのことだったが、ある中小IT企業は、
「台風を理由に遅刻する社員はそこまでの社員だと思うから」
と冷たい回答をしていた。考え方は会社や上司によって変わるものだが、日本はこんなときにも愛社精神をアピールしなくてはならないのか、と考えさせられる。
事情はそれぞれだが「台風直撃なんかに負けるな」は考え直すべき
ヤフー知恵袋には同日、他にも「台風直撃の日は、会社を休みにすべきだと思いませんか?」という質問が寄せられていた。「思う」「怪我のリスクとか考えたら休みにするべきだよね」などと、多数の「休み賛成」派が声を上げる一方、
「最初から駄目と決め付けず、とにかく歩いてでも行く努力をする、台風直撃なんかに負けるな」
という声もあった。ツイッターには「医療関係者は、こんな時だからこそ頑張って行かなくてはならない」というツイートもあったので、一概に社畜などと言えない。しかし、自然の脅威に逆らってまで「出社を強要」は、もう少し冷静に考え直す必要があるだろう。