近年、卵子凍結を希望する人が増えているといい、特に30代後半で、いつか子どもは産みたいがパートナーを探す時間がないという利用者が多いという。
同社提供の凍結プランでは、クリニックのマッチングの後、排卵誘発と採卵、そして凍結保存していく。3年間の凍結保存費用を含め、費用は1人あたり月額2万3000円(税抜)。保管の延長プランもある。導入企業は費用の2~3割程度負担することになる。同社広報担当者は、
「クリニックなどで行うと初期費用だけでも約60万円かかり、若い人には手を出しづらい状況です。20~30代のミレニアル世代にも利用していただけたらと思います」
と話す。
女性にとって、出産・育児と仕事の両立は重要な問題だ。自身の仕事や会社見つめ直したとき、転職・離職を考える女性は約半数にのぼる。
米国で卵子凍結サービスを展開しているCarrot Fertilityの調査によると、卵子凍結や不妊治療に対する費用補助を行う企業に転職したいという人は4割にのぼるという。海外では人気の福利厚生のようだ。
実際、Facebookは2014年に卵子凍結の費用補助を福利厚生として導入し、女性従業員の割合が4年間で増加したと発表している。
ステルラは卵子凍結で将来の不妊を予防することで、女性はキャリア追求や自己実現のための貴重な時間を得ることができる、としている。