職場の人との付き合いで不快な行事に「飲み会」を挙げる人は少なくないが、中には「カラオケ」が苦痛だという人もいる。歌の好みを上司や先輩を見て決めたり、聞きたくもない歌に手拍子をしたりと、気持ちが重くなる。
キャリコネニュース読者から寄せられた、「カラオケにいるウザい上司」エピソードを紹介する。販売・サービス業で働く女性は、「上司が歌を聞かずに話ばかりしている」という。
「上司が望んでカラオケに来たのに、話がしたければカラオケじゃなくていいと思いますよ」
ごもっともな指摘だ。さらに女性の会社では、カラオケ採点大好きな会長が最高得点をとるまで、誰も帰れないルールがある。わざと点数を下げないと会長の機嫌を損ねるほか、帰宅できないのでまったく楽しめない。
「YAHYAHYAH」を大合唱した翌朝、呼び出されて説教
カラオケは二次会三次会で利用することが多く、たいていの場合はお酒が入っており、女性社員がセクハラ被害にあうリスクもある。営業職として働く20代女性もそのひとり。勤務先主催のカラオケでは、女性は強制参加を命じられる。
「本社で一番偉いおじさんがカラオケ好き&女好き。女性と無理矢理デュエットするかたわら、隣に座って肩に手を回していく。キャバ嬢要員でしかない」
と憤る。
女性が過去に務めたブラック企業では、忘年会でカラオケに行った翌朝に、上司から会議室に全員呼び出されて1時間ほど説教を受けたこともある。理由は、CHAGE and ASKAの「YAH YAH YAH」を大合唱したことに上司が不快感を抱いたからだった。
「表向きの理由は、社会人として節度を守れと言った内容でした。でも社員同士では、『今から一緒に(中略)殴りに行こうか』の部分で大盛り上がりしたため、上司は自分が殴られるかもしれないと恐怖心が芽生えたのでは?と推測しました」
と振り返っている。
「笑顔で手拍子までしてあげなければいけなくてつらいですね」
職場のカラオケは友人たちと行く気楽なものではなく、実質的には「接待」の側面も持ち合わせている。常に周りに気をつかうので、疲れるだろう。クリエイティブ職の20代男性は歓送迎会や忘年会の二次会には上司お気に入りのラウンジに行くのが決まりだ。
ただ、自分が先に歌うのは気がひけるようで、「若いヤツから歌え」と妙な気を利かせる。若手である男性が歌う羽目になるという。
男性はCMでよく流れる曲を選んだが、上司は知らないため大きなイビキをかいた。これだけでも不快だが、上司は自分の番になると目覚め、大声で音程を外して歌い始めた。男性は、「笑顔で手拍子までしてあげなければいけなくてつらいですね」と綴っている。
不動産業界で働いていた30代男性は、上司から曲と振り付けの指名が入り、10人以上の前で踊らされた経験がある。
「郷ひろみさんの2億4千万の瞳~エキゾチック・ジャパン~を歌えと言われ、定番のジャケットプレイをさせられました。精一杯の笑顔で楽しいふりをしましたが、内心では『ふざけんなよ』と思っていました」
上司は、カラオケに連れて行くことで部下を大切にしていると思い込んでいるかもしれないが、部下にとってはいい迷惑になっていることもある。
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