近年、年末年始の営業自体が見直されている。今年の年末年始は一部コンビニ店舗で元旦の営業を取りやめや、自主休業にする動きが出ている。そんな中、キャリコネニュース読者で販売・サービス業の20代女性は
「商業施設が元旦からオープンしているので働かないといけない。クリスマスから大晦日まで1日何十時間の連勤でボロボロだし、正直年明けはお客さんもほとんど来ないので休みたい」
という声が寄せられている。共感する人も少なくないだろうが、サービス業だと実際のところ、
「シフト制のため盆も正月もなし。もちろん、給料の上乗せもなし。まとまった休暇も取れず、取ろうとすると『代わりの人を探してください』と言われる」(50代男性、販売・サービス職)
という声が多いのではないだろうか。
「殺人的な忙しさの傍ら、年末をゆっくり過ごしている顧客を見ると悲しくなります」
ガスを取り扱う会社に勤務する40代男性も、そうした現状を嘆く。従業員の高齢化と退職、昨今の人員不足から配送員の補充が間に合わず、受持ちの担当件数が倍近くになった。「辛うじて欠員は補充された」というが、
「未経験者は半年の実務経験が経過しないと一人で配送できないという法律上の制限があるため、一番忙しい冬の時期に戦力にはなりません。もともと2日に1回はガスを補充しなければならない顧客もいますし」
と厳しい状況も述べている。それでも、「以前は12月から春先まで休日なかったので、いずれにせよ連休は期待していません」という。ただ、「殺人的な忙しさの傍ら、年末をゆっくり過ごしている顧客を見ると悲しくなります」とこぼす。
「ボンベの近く、例えば駐車場に車があると交換ができないので、発狂しそうになります。ボンベの周りを花壇やオブジェにしているのも。内心では『邪魔』と思っています。年末は殺気立っていますよ」
「男の君たちがタラタラ仕事してるから生産性が上がらないし休めない」
宿泊業に携わる50代女性は、大繁忙期の年末年始に休みはないそうだ。といっても、休めないのは年末年始に限ったことではない。「給与の支給日が毎月10日なので、月末業務から賃金計算まで毎月20連勤しています」という。それなのに、
「公休消化のため残りの10日を数日おきに休むと、取締役から嫌みをダラダラと言われます。連勤になるから自発的に毎日定時退社をしていますが、ここでも同階級者や取締役から『女だからねえ』みたいなことを言われます。実は早朝出勤しているので、すでに2時間残業しているのに」
と明かす。それでも女性は毎回のように、「君たち男がタラタラ仕事してるから生産性が上がらないってことを気付けばいいのに、と毎回言ってますが、理解できないみたいなので諦めてます」と綴る。
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