男性は「社長が自己啓発セミナーの主催者の人にひどく心酔していました」と明かす。社長は”セミナーのお手伝い”で忙しく、ほとんど出社せずに会社を専務に丸投げしていた。
「あるとき会社の書類を整理していたら、セミナー参加者の来年の抱負が書かれた紙を発見。社長のを見たら『来年は先生のために頑張る』と書いてありました……。まず自分の会社だろ!」
会社の経営は右肩下がりだったが、社長はセミナーに年間約1000万円も投資していた。おかげで経営が圧迫されていたというが、家族経営のため誰も声を上げることはできなかった。
見切りをつけた若手の離職が続出。男性も中途採用から3年間勤めたが、前述の社長の抱負が引き金となり早々に退職したという。
新人を指導すると「新人の教習を否定するな」
IT系技術職の40代男性は、元勤務先について記す。賞与は年2回、昇給は年1回という条件で、入社を決めた企業だった。ところが蓋を開けてみれば、それらは一度もなし。挙句の果てには、技術職である男性に対して、「来年はいっぱい売って稼ごう!」と言い放つ。
男性は上司について、「目を開けたまま寝言を言い出したので退職を決意した」という。なお、その会社の社員は5人程度で、古株の社員には昇給も賞与もあったそうだ。
以前、自動車教習所に勤めていた40代男性は、ブラック上司とモンスター新人の板挟みにあった。当時、その教習所には指導員の見習いとして6人が入社してきた。
「指導する上司が甘く、新人たちは『それが基本』みたいな感じ。一応、免許は持っているが、マニュアル車はまったく乗ったことがない。そんな新人が教習生を教えている。なので私たちベテランが担当すると、ただハンコを押された教習生を1から教えなくてはならない」
男性は新人に対し、どのように指導していけばいいかを教えたが、「自分は基本をしっかり覚えたから問題ない」と返されたという。また、新人に直接注意をすると、今度は上司が出てきて「新人の教習を否定するな」と言ってくる始末。男性は、
「こんな教習所は辞めてやると思い、仲間を連れて辞めてやりました」
と綴っている。
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