自社の商品を社員が自腹で購入する”自爆営業”。自ら商品が欲しくて購入するのではなく、売り上げを伸ばすために従業員が無理やり買わされる。本来ならあってはならない行為のはずだ。
しかし、ノルマ達成のために自社商品を購入せざるを得ないという声がキャリコネニュース読者から多く寄せられている。サービス業の20代男性は、「店舗売上の3割を個人売上としてノルマが課せられる」と語る。厳しいノルマのために自爆営業せざるを得ないようだ。
スーパーやコンビニの店頭に置かれる、クリスマスケーキやおせち料理、恵方巻などの予約販売パンフレット。しかし、実際手に取ったことがある人はそう多くはないのではないだろうか。
「強制ではないが、社員だけでなくパートにもお願いしなければならない」
スーパー勤務の30代男性は「クリスマスケーキ、おせち、ボジョレーなど、予約販売のノルマある」と現状を語る。
「部門によって差があるが、他部門であっても協力を要請される。強制ではなくあくまでお願いだが、社員だけでなくパートにもお願いしなければならない」
スーパーで働くすべての従業員に協力を依頼しなければならないというのは、社員としても可能ならしたくないのが本音ではないだろうか。
社長が「自爆営業はやめろ」というものの、「やらざるを得ない状況でした」
コンビニ本部で働く30代男性は「必達のノルマ文化があります。ノルマ達成のために総額で200万円以上の自爆営業をしてきました」と綴る。初めて強要されたのは9年前、初めて副店長として配属された店舗でだった。
「見知らぬ土地で、友人がいるわけないのに予約スタート初日にクリスマスケーキとおせち10件が入力されたレシートを渡されて『これお願い』と言われたのが一番衝撃でした。その後、社長は『自爆営業は意味がないからやめろ』と言っていましが、やらざるを得ない状況でした」
現在では状況が改善され、一切やらなくていい雰囲気だという。それでも「失った200万円を返してほしい」と本音をこぼす。ノルマ未達者に対するパワハラ問題の報道は後をたたない。業界問わず、厳しいノルマを目の前に苦しんでいる社員は多いのだろう。
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