退職理由の中には「セクハラがすごい」(20代女性/研究開発職)というケースも珍しくない。技術職の30代女性は「飲み会で酔っ払い、はっちゃけた社長が全員の前で男性社員のズボンを引き下ろし、女性社員の悲鳴がこだました…」という。
「翌日、何も覚えていない社長に女性社員全員で『あれはセクハラですよ!』と抗議。しかし、社長は悪びれるどころか『あれは男性社員も注目を浴びられてオイシイと思っているはず』と答えた。翌週、私を含めて4名の女性社員が退職願を提出した」
酔っ払って記憶をなくしたとはいえ、社長の行為は到底許されるものではない。女性社員だけでなく、男性社員の中にも退職を考えた人がいることだろう。
マウス、ペン字の通信講座、ジムのパーソナルトレーニングも「自腹を強要」
技術職の30代男性は、現在勤務する会社の退職を決意している。その理由を次のように語る。
「会社の上司から『字が汚い』という理由でペン字の通信講座(約3万円)を自腹で受けさせられた。さらに、肥満が理由でライザップへ自腹で入会させられた。最低でも約30万円かかるものに入会ということで、やる気もなくなりました」
会社の経費ならまだしも、自腹で30万円以上も支払わされてはたまったものではない。社員のプライベートに干渉しすぎと言える。
管理・事務職の40代男性は、上司から毎日のようにパワハラや無視などのいじめを受け、「アホ以下だ!」などの暴言を吐かれていた。なぜかその男性のデスクだけパイプ椅子で、動かないマウスを用意されているにも関わらず入力のスピードアップを求められていたという。
「マウスは自前を用意しました。『その早いマウスは誰のやつだ!』と奪われそうになり、もう限界だと感じました」
どれも退職を考えるのは当然のエピソードばかりだ。社員の流出を止められるかどうかは、上司のモラル次第なのかもしれない。
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