事務・管理職の20代女性も、多少なりともホワイト企業に不満を抱く一人だ。前職では8時間勤務で30分の休憩しか取れなかった。休憩なしというケースも日常茶飯事だったという。
「8~18時のシフトで休憩は15時からの30分のみ。疲労どころか空腹のピークも過ぎ去る中、無理やり食べていました。現場の状況を見て休憩を回していくので、必然的に社員の休憩は最後にされます。8~17時のシフトで休憩なしの時は、もう体が廃人のように接客し、些細なことでも常にイライラしていました」
女性は内部告発を考えたこともあったが、結局できずにいたという。その理由について
「コンプライアンスの相談窓口が上司の上司か、他部署で勤務する社員のため、結局いつも情報が広がり狩られます。不満はあれど我慢するのが賢明、というのが会社で生き残る道でした。おかしいですよね」
また前職では、月4日しか休めなかった。ところが、会社規定には月間休日が8~9日と記載してあったという。
「規定より4日多く働いても休日出勤手当はありません。しかも上司は『1か月の間に4日も休めれば良い!』という考えだったので、最大13連勤1休というシフトも発生。私って何のために働いて何のために生きているのだろう、と思いました」
念願の”完全週休2日”達成も「先輩の雑務を任される風潮は慣れません」
転職後の職場では、完全週休2日に変わり、休みも年間50日も増えたという。女性は「勉強に当てられる余裕もでき、転職して良かったと心から思えます」と綴る。とはいえ、それでも不安や不満に感じることもあるようだ。
「残業が規制されても、上司はパソコンを持ち帰って仕事しているみたいです。体を壊さないか心配になります。また残業は減っても仕事量は減らず、そこにも疑問を感じます。あと私も一応の社会経験はありますが、年功序列や上座下座を意識されているのが窮屈です」
座席の位置を配慮したり、相手に物を渡す順番だったりは我慢できるという。ただ、書類発送をはじめ、自分が参加しない会議の手配や連絡など、先輩の雑務を任されることに不満を抱いているという。
女性は続けて「業務知識を求められないことばかりを下にやらせる風潮は、未だに慣れません。でも規模の大きい会社だと当たり前なんですかね?」と問い掛けている。
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