男性は入社して半年間、社長の小間使いだったという。
「お盆や年末年始が近づくと、会社関係の挨拶回りで常に社長の運転手をさせられていました。そのため現場に出られず、頻繁にクレームの電話を受けていました」
社長はそうした取引先との付き合いが多く、自宅には御歳暮類のギフトが溢れていたという。
「独り暮らしのため、賞味期限の切れたインスタントコーヒーや缶詰などが大量にありました。それなのに私にお裾分けするといったことは、絶対にありませんでした」
お歳暮は、賞味期限の切れたインスタントコーヒーなど“あまり”のみ事務所に置かれていた。期限から2~3年も経っており、味や風味が失われた苦味だけのコーヒーだった。男性は「それを飲む来客が気の毒でした」という。
親を病院につれていくため有休申請すると「そういうことはお前以外の身内にさせろ」
社長が入院したときは「入院の準備から入院中の世話までもさせられました」という。社長の息子は近くに住んでいるにも関わらず、「それなのに従業員にさせるのはどうかと思いました」と綴る。
「そのくせ私には親の面倒を見させてくれません。母親に用事があり、体が不自由な父親を病院へ連れていかざるを得なく、休みを申請したら『そういうことはお前以外の身内にさせろ』と言われました」
しかも会社は健康診断も実施しない。男性は嫌気が差し退職を決意。そこから半年間、社長に反抗的な態度をとるようになった。辞職届を出しても素直に受け取ってもらえないと思ったのだろう。それが奏功したのか、退職間際には社長の方から『いつ辞めるんだ』と持ち出され、すんなり身を引くことができたという。
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