新型コロナに不安抱える保育士たち「3密を避けるのは難しい」「自分が保菌者だったらと考えると恐ろしい」 | キャリコネニュース
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新型コロナに不安抱える保育士たち「3密を避けるのは難しい」「自分が保菌者だったらと考えると恐ろしい」

保育士からも不安の声が寄せられている

保育士からも不安の声が寄せられている

緊急事態宣言の発令以降、不要な外出を控える動きが広がっている。しかし、保育園で働く人からは「医療関係の保護者などどうしても仕事を在宅勤務できない方たちもいるので閉園にはできません」(神奈川県/60代女性)といった声が寄せられている。

医療従事者が出勤しなければならないのと同じく、保育園の先生たちもまた出勤して、子どもを預からなければならない。今回は、緊急事態宣言下でも、働き続ける保育士たちの声をまとめた。(文:林加奈)

「医療従事者の子どもを預からないと社会が回らない」

子どもを預かる保育士たちからは「休業要請が出ず、登園する子も少なからずいる。そのため保育士は必須」(広島県/20代男性)と強い責任感が感じられる声が多く寄せられた。一方、

「園児を預かることは、働く保護者のニーズにつながるとは思うのだが、もし自分が保菌者だったらと考えると恐ろしい」(千葉県/30代女性)

と感染拡大を不安視する声もあった。また、別の保育士の女性は、園内の様子をこう語る。

「緊急事態宣言でも医療従事者の方などの子どもを預からないと社会が回らない。3密を避けろと言われているが、一番の3密空間で距離を取るのは難しい。危険な空間で守るべき乳幼児を保育すること、命を守りたいけど守り切れない不安な状況に憤りを感じる」(神奈川県/40代)

子どもの世話をする上で、3密を避けることは現実的に不可能だという。それでも、社会を支える人を送り出すため、不安を感じながらも子どもを預かるしかないのが現実だ。

「なんで命がけで出勤してるんだろうと虚しくなる。辞めたい」

保育園で働いているのは、保育士だけではない。都内に住む30代女性は、保育園で調理を担当している。「保育園が休園にならない限り出勤です。保育園は3密を避けられないのと、電車を乗り継ぎ通勤しているため、自分がコロナを運んでしまうのではないかと正直怖いです」と本音をこぼす。

一方、保育園で事務業務を担当している40代女性は

「登園自粛すれば保育料を返還すると町から案内しても、強制力はないし、3歳以上は無償だから協力者は少ない。小学生の子どもと病気持ちの夫と同居する私が、なんで命がけで出勤するんだろう、と虚しくなる。辞めたい」(佐賀県)

職務上、出勤せざるを得ない人々の子どもを見守る保育士たち。医療従事者らと同様に社会に必要な仕事であることは間違いなく、その気苦労に頭が下がる思いだ。

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