ディップは6月3日、「有給休暇に関する労働基準法」に関する調査結果を発表した。調査は2019年10月~20年3月にネット上で実施し、同社運営の「はたらこねっと」を利用する2572人から回答を得た。
労働基準法では、一定条件を満たせば派遣やアルバイトなどの非正規にも有給休暇を付与しなければならない。「有給休暇が付与されているか」を聞いたところ、回答は「派遣社員」(56%)、「正社員」(75%)、「契約社員」(79%)、「パート・アルバイト」(51%)でいずれも過半数にのぼったが、派遣やパートは少なめだった。
「休む度に他部署から応援。応援に来た人は自分の仕事もあるため残業」
「有給休暇を取得しやすいか」と聞くと、いずれの雇用形態でも7割以上が「取得しやすい」「どちらかといえば取得しやすい」(派遣社員:79%、正社員:70%、契約社員:81%、パート・アルバイト:80%)と回答。一方、取得しにくいと回答した人に理由を聞くと、
「いつのまにか付与されており、具体的に話を聞いていないので取りにくい」(パート・アルバイト)
「扶養内で働いている為ギリギリ仕事を入れていて取りたくても取れないし会社も勧めてくれないから言いにくい」(派遣社員)
「同業者がいないため、休む度に他部署から応援にきて頂く為、気が引ける。応援にきた人は自分の仕事もあるため残業になる」(契約社員)
といった声が寄せられた。