先日、キャリコネニュースが配信した「不要だと思うもの1位『学歴』」という記事が大きな反響を呼んだ。しかし実際のところ、ビジネスマンにとって学歴は不要と言えるのだろうか。営業職の40代男性(高卒/年収700万円)は「学歴は必要ない」と綴る。
「弊社の最近入社する人は学歴があっても人間性に欠けている人が多いように思われる。特殊な業界で覚えることも多いため、学歴が高い人は覚えが良いだろうと期待して営業に出すが、お客様や他部署とのコミュニケーション能力が低くトラブル多い」
新人の時は多めに見てもらえるが、「3~4年経っても成長もしない人が多い」とこぼす。同じく高卒の営業職30代女性(年収250万円)も「結局学歴だけあって実力が伴わない事もある」という。日本リサーチセンターの調査によると、学歴不要派は3割にのぼったというが、そう考える人は実際に相当数いるようだ。
「学歴そのものが実務のレベルに直接反映されるものではない」
大卒以上からも学歴不要の声は多い。関西大学卒の60代男性(年収200万円)は「学歴だけが人生ではない」といい、理由として「社労士受験で学歴は必要ない」と綴る。社労士は基本的に大卒・短大卒・高等専門学校卒などの学歴が必要だが、3年間の実務経験を積めば高卒でも受験資格を得ることができるためだろう。
東京大学卒の40代男性(年収2000万円以上)も「現在の仕事が士業で資格さえあれば学歴は必要ない」とコメントしている。理系大学院卒の40代女性(年収1500万円)も「高学歴は過去の勲章であり、成果を出し続けている人もいるし、いない人もいる」と、個人の能力次第だという。
東京工業大学の院卒20代男性(年収650万円)は、学歴が高いと感じるのは「国立大学卒や早慶卒などのレベル」と自身の基準を明かす。学歴については、
「私自身も大学院に行きましたが、院卒の人でも論理性や文章力がそのレベルではないと思われる人がいました。学歴そのものが実務のレベルに直接反映されるものではないのだと思った」
と綴る。
「やはり、レベルの高い大学を出た同僚は仕事の知識も覚えられる頭脳がある」
一方、「学歴は必要」派からは、「就職するのに必要」(40代男性/大卒/年収400万円)や「履歴書だけではじかれてしますから」(50代女性/短大卒/年収300万円)という声が相次いでいる。中には、
「同じ大学卒でも、Sランクの大学とFラン大学では全く違う。Fラン出て大卒というのは競争社会では通用しない。学歴とは、卒業した学校のレベルで分けるべき」(50代男性/大阪大学卒/年収1000万円)
と主張する人もいる。大卒の40代女性(年収350万円)は、「やはり、レベルの高い大学を出た同僚は勤勉で、情報の整理がうまく、仕事の知識も覚えられる頭脳があると感じます」と感じている。
「逆に自分はなかなか覚えられない上に、自分なりに工夫してるつもりですが、彼らのようにはなかなか覚えられません。長年の勉強に対する日々積み重ねてきた習慣が大きいと感じます。難関大学を出た人が優秀な人が多くいる確率が高いのは事実だと思います」
同志社大学卒の30代男性は「社内で学歴差別がある」という。業界や企業にもよるが、特に大手企業だと”学閥”に悩まされる人も少なくはないだろう。
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