世の中には、ITリテラシーにうとい上司もいる。このようなタイプはそもそもITに弱いことを本人が認識していない上に、アナログ一辺倒の精神論で突破を試みようとする。キャリコネニュース読者からは、
「テレワークを進める際に壁となったのは、ITリテラシーの低い上司がいたことです。印象としては、やはり50代以降が当てはまると思います。新しいことに対する拒否反応を大袈裟なタイプだったり、『これじゃないとダメだ!』と固定概念を崩さなかったりするタイプです」(40代女性/不動産・建設系)
といった声が寄せられている。(文:鹿賀大資)
「セキュリティ大丈夫?」と言いはするものの……
サービス系の30代男性は、IT音痴上司について「二言目には『セキュリティ上、大丈夫なのか』と言う割に、セキュリティ対策のことを何も知らない」と話す。
ITに関する知識がなければ、どこにどういったリスクがあるのか把握することは難しいはずだ。それでも知ったかぶりをするのは、困ったIT音痴上司に見られる鉄板例ともいえるだろう。
メーカー系の会社で働く30代女性は、通話アプリにまつわる上司の弊害を明かす。テレワーク時の連絡手段として、女性と上司は通話アプリでのやり取りを行っている。そんな上司は「何かあったら、いつでも通話かけて来て!」と言っているものの、
「アプリをずっとオフラインにしています。唯一の通話手段であるにも関わらず」
という。この所業について「わざとなのか使い方が分からないのか知るすべもありませんが、職務放棄には違いありません」とも書いている。女性がそう思う気持ちも無理もない。
テレワークが決まったのになぜか関連業者に訪問するはめに
不動産・建設系勤務の40代女性は、場の空気を読めない上司に呆れている。会社はテレワークに移行しているが、この上司に職場は振り回された。
「上司は、自宅のパソコンを繋げないせいか『家では仕事がしにくい』と言っていました。しかも会社がテレワーク令を出した当日に『この機に会社の建物補修をする』と言い出したのです」
結局、上司のその一言で、部下全員が関連業者への訪問を強いられた。女性はその時の状況について「訪問先の人も『なんで今来るの?』という顔をしていました」といい、「こっちも恥ずかしくなって転職したくなりました」という。
メーカー系の会社に勤務する40代女性も機械音痴な上司に振り回されている。上司の周りにつく人間も「みんな機械オンチ」だといい、
「だから彼の元には、間違えた情報しか集まらないのです。しかもこの間なんて『関係会社とオンラインミーティングをするので出社するように』と指示を出していました。オンラインの意味がわかりません」
ちなみに上司はオンラインミーティングをするために「今も一人で毎日、出社しています」とのことだ。
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