女性は、緊急事態宣言中に職場で起きていたことを振り返る。制度としては時差出勤やリモートワークもあったが、基本的に通常出社だった。上司は口頭で「不公平になるので利用は控えてほしい」と女性含む現場作業員に伝えていた。
その際「あくまでお願い」と念押しされたが、実際は強制だったいう。職場の状況についても綴る。
「打ち合わせスペースには『人との距離は2メートル』と貼り紙をしてあるが、そもそもテーブルの大きさが1メートル20センチ四方。それでも机の間隔を広げようと今は使っていない古い社屋に、成績の悪い事業部を移転させていた」
そのフロアにはトイレもなく、手を洗う際は古くて重いドアを何枚も開けて別フロアへといかねばならない状況だという。さらに、
「ホームセンターにあるペラペラのプラ板で仕切りを作るも、共有モニターを覗くために、そこに複数人が頭を突っ込んで却って密に。しかも密を避けるために、なぜか社員食堂を時短営業にしていた」
といい、女性は「それって逆じゃないの」と疑問に思ったという。
「マスクが出回り始めた頃にやっと支給されたけど、それも1箱限り」
会社の矛盾はそれにとどまらない。「会議はリモートで」「ヘッドセットマイクは共用禁止」と謳っておきながら、会社支給はなく「個人負担で買え」と言っているようなものだった。
「マスクも同様に『着用義務』とは言われるものの、会社支給は皆無。マスクが出回り始めた頃にやっと支給されたけど、それも1箱限り。挙句『今後は支給しません』で終了」
と散々な対応ぶりだった。
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