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「高学歴なのに大企業に勤めないなんて負け組」社内いじめで退職を決意した人

社内いじめがつらい

社内いじめがつらい

ブラック企業では、往々にして人間関係がギスギスしている。怒号が飛び交ったり、モラハラ・パワハラが横行したりしてとにかく雰囲気が悪いのも特徴だ。

イラストレーターの30代女性は、過去に勤務した会社で退職勧奨のいじめを受けたという。

「通るたびに思いっきりゴミ箱に缶をたたきつけられたり咳ばらいをしたり。『死ね』『消えろ』など毎日罵られました。『もう同じ職種では働けないね』とも脅されました」

女性は上司に相談した際、「いじめられてるのは知っていたけど、辞めると思って止めなかった」と言われたという。いじめをやめさせない上司も会社の体質もブラック企業そのものだ。

このように、ブラック企業でいじめや嫌がらせを受けたエピソードは他にも寄せられている。(文:林加奈)

「出社最終日に誰からも話しかけられず、挨拶しても無視された」

技術職の30代男性は、約8年勤務した会社で嫌がらせに遭ったという。

「入社した時より仕事も覚えているので『昇給してください』と申し出ると、『もっと頑張れ』と言われ、社長のさじ加減だなと感じました」

昇給を希望するも叶わず、自分には合わないと思い辞めることを決意した。ところが、有休消化のために休むことを伝えると「マニュアルを作れ」と命じられたという。

「言われた通りにマニュアルを作りましたが、『やりなおし、もう1回作り直せ』と言われて作り直すもまたやり直し。『もうこれ以上できません』と伝えて有休をとりました」

しつこく作り直しをさせて有休取得を阻止しようとする会社のやり方は、嫌がらせ以外の何物でもない。男性は最後の日くらい出社しようと思い、出社したら、誰からも話しかけられず、挨拶しても無視されたという。退職金も会社の規定とは違うスズメの涙程度の金額だったことから、後味の悪いかたちでの退職になってしまった。

高学歴社員に「負け組」「人生失敗だな」発言

「以前勤務していた企業でいじめのターゲットになっていました」と語るのは20代の女性。いじめの内容を次のように語る。

「私は部署内で最も学歴が高かったのですが、それを知った男性社員が『大企業に勤めていないなんて、お前は〇〇大卒の負け組だな』『人生失敗だな』と執拗に嘲笑ってきました。私がその会社にいた間それがずっと続いていました」(管理・事務職)

直属の上司にも相談しても、うまく取り合ってもらえず、女性は退職した。今は「自分の過去を愚弄しない人に恵まれたホワイト企業で自分らしく働いている」といい、同時に侮辱的発言をした男性社員への民事訴訟の提起準備を進めているという。

※キャリコネニュースでは引き続き「ブラック企業経験談」「新型コロナで退職を決意した人」に関するアンケートを募集しています。

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