話題の「Web3」を企業のDX推進担当はどう扱うべきか
【言い合い】「儲けたい人が言い張ってるだけ」「ひろゆきさんはもう最先端についてこれない」Web3で未来はハッピーに?國光宏尚と考える|#アベプラ《アベマで放送中》 よりこの動画で学べること
- Web3の概要と目指す方向性について知ることができる。
- Web3の世界について推進派と反対派の両方の意見が聞ける。
こんな人におすすめ!
- Web3って何?について、ほとんどまったく知識のない人。
非中央集権的な技術で個人がGAFAに対抗?
この動画ではどんなことが学べるの?
いま流行りのWeb3やNFTについて学ぼうと思って、動画をいろいろ探したんだけど、正直よく分からないものが多くて…。本当に世の中の役に立つ技術なのかな、と確信できない中で、賛否の意見が対立した動画があったので取り上げてみた。
賛成派であるgumi創業者の國光宏尚氏によると、Web3は革新的な技術ということなんだけど、反対派のひろゆき氏に言わせると、その説明には怪しいところが多く、「儲けたい人が言い張ってるだけ」に見えているらしい。
賛成派であるgumi創業者の國光宏尚氏によると、Web3は革新的な技術ということなんだけど、反対派のひろゆき氏に言わせると、その説明には怪しいところが多く、「儲けたい人が言い張ってるだけ」に見えているらしい。
そもそもWeb3って、Web2の次に来るものってこと?
國光氏の整理によると、Web1はウェブサイトなどをユーザーが見るだけの世界だったのが、Web2になるとUGC(User Group Community)が出てきてユーザーも自分でコンテンツを作れるようになった。日本でも2005年ころに「Web2.0」が流行語になったよね。
それがWeb3になると、ユーザーがコンテンツを見たり作れたりするようになったうえで、コンテンツやネットワークのオーナーシップが自分たちで保有できるようになったというのが、割りとよく言われている定義らしい。
それがWeb3になると、ユーザーがコンテンツを見たり作れたりするようになったうえで、コンテンツやネットワークのオーナーシップが自分たちで保有できるようになったというのが、割りとよく言われている定義らしい。
それがどうして革命的なテクノロジーなのだろう。
國光氏によれば、いまのネットの世界はGAFAの中央集権的世界であって、個人のデータを巨大企業が専有してしまっている。その結果として富の二極化の状態が進んだが、それに対して、非中央集権的なテクノロジーを使って、自分のデータ資産などを取り戻そうとする民衆運動のような動きがWeb3だという。
企業のDX担当者として扱うのは時期尚早では
反対派はどういう主張をしているの?
ひろゆき氏は逆に、非中央集権といわれるブロックチェーンも、結局は安い電力とグラフィックボードを持ってマイニング(採掘)力のある中国や香港の人たちがルールを変える力を持っているのが現実だし、ビットコインでは、逆に個人のプライバシーがなくなるおそれもあると言っている。
確かに、現金であれば、どこで何のためにということが他人から分からない形で使うことも可能だけど、すべての取引がインターネット経由で行われるとすれば、全部丸裸になるリスクがより高くなると考えるのが自然だ。
確かに、現金であれば、どこで何のためにということが他人から分からない形で使うことも可能だけど、すべての取引がインターネット経由で行われるとすれば、全部丸裸になるリスクがより高くなると考えるのが自然だ。
結局、どういう理解をすればいいんだろうか。
Web3の可能性について熱く語っている人たちは、これから新しいプラットフォームができるときに、いち早く関わって大きな利益を得たいのだろうね。その意味では、ひろゆき氏の「儲けたい人」という指摘も間違っていないのかもしれない。もしそういうつもりなら、ギャンブルのつもりで研究するのもひとつの手だろう。
でも、普通の会社でDXの推進を担当している人は、まずは明確に形になったテクノロジーを勉強して、それをどう利用しようか考えるべきだろう。「経営課題を離れたテクノロジー起点のDXは失敗する」とは、多くの人が指摘すること。新しもの好きの経営者が、会社のDX推進体制の中で「Web3担当」みたいな組織を作ってしまうのは時期尚早じゃないかな。
でも、普通の会社でDXの推進を担当している人は、まずは明確に形になったテクノロジーを勉強して、それをどう利用しようか考えるべきだろう。「経営課題を離れたテクノロジー起点のDXは失敗する」とは、多くの人が指摘すること。新しもの好きの経営者が、会社のDX推進体制の中で「Web3担当」みたいな組織を作ってしまうのは時期尚早じゃないかな。
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