この動画で学べること
- 大手グローバル系コンサルティングファームによるDXの整理が分かる。
- デロイトはDXを“Business Transformation with Digital”と捉える。
- DXによる改革手法のうち3つのパターンについて紹介している。
こんな人におすすめ!
- DXに取り組むからにはしっかりした成果を上げたいと考えている人。
- 経営改革・業務改革手法としてのDXについて考えを整理したい人。
- グローバル系コンサルによる本質的なDX解釈について理解したい人。
デジタルは手段、目的は「ビジネスの革新」
この動画はどんなことが分かるの?
大手グローバル系監査法人/コンサルティングファームのデロイト トーマツ グループが「DXとは何か?」と「DXはどう進めればよいか?」について説明しているよ。DXは一般的に「デジタル・トランスフォーメーション」の略と言われているけど、デロイトでは「Business Transformation with Digital」と再定義している。
デジタルはあくまで手段で、目的は「ビジネスの革新」ということか。革新の内容についてさらに分類とかしているのかな。
デロイトでは、DXを3つの革新に分けている。1つめは「業務のTransformation」。内訳はさらに、AIを活用した「社内業務の自動化」による生産性の向上と、デジタルマーケティングやデジタルサプライネットワークなどの「バリューチェーンのデジタル化」による業務付加価値の向上に分けられているよ。
2つめは「ビジネスモデルのTransformation」。これは「既存事業のビジネスモデル変革」と「新規事業/イノベーションの創出」の2つに分けられている。既存事業の革新の例としては、APIによる他社との有機的な連携や、サブスクリプション型ビジネスの創出が挙げられている。
3つめは「企業文化のTransformation」。人材や企業文化を見直して、デジタル時代に通用する「デジタルDNA」を獲得し、自己変革できる組織を構築するという。この3つの変革を進めることを、デロイトは「本質的なデジタル変革」と呼んでいるよ。
2つめは「ビジネスモデルのTransformation」。これは「既存事業のビジネスモデル変革」と「新規事業/イノベーションの創出」の2つに分けられている。既存事業の革新の例としては、APIによる他社との有機的な連携や、サブスクリプション型ビジネスの創出が挙げられている。
3つめは「企業文化のTransformation」。人材や企業文化を見直して、デジタル時代に通用する「デジタルDNA」を獲得し、自己変革できる組織を構築するという。この3つの変革を進めることを、デロイトは「本質的なデジタル変革」と呼んでいるよ。
「変革の登頂ルート」は主に3つある
これをベースに考えれば、会社によって、どこからどういう手順で変えていけばいいのか計画が立てやすくなるね。
デロイトは「変革の登頂ルート」はたくさんあるとしながら、3つのパターンを示していて、それぞれに3つのTransformationを絡めているよ。
1つめは「Insight-Driven型」、つまり洞察型で、これは「業務のTransformation」から手をつけるパターン。AIによる業務自動化など単発の取り組みだけでなく、エンジニアやデータサイエンティスト、ビジネスプランナーなど多様な人材による「スクラム」という最小単位のチームを作り、テーマやアイデアを出し合って取り組む方法を提唱しているよ。
1つめは「Insight-Driven型」、つまり洞察型で、これは「業務のTransformation」から手をつけるパターン。AIによる業務自動化など単発の取り組みだけでなく、エンジニアやデータサイエンティスト、ビジネスプランナーなど多様な人材による「スクラム」という最小単位のチームを作り、テーマやアイデアを出し合って取り組む方法を提唱しているよ。
自社の業務をベースにして、社内のいろんな専門家が、生産性や付加価値をどう上げようか、といったテーマでアイデア出しをするやり方だね。
2つめは「Experience-Driven型」、つまり実験型で、「ビジネスモデルのTransformation」から始めるパターン。新しいビジネスモデルの構想から施策、検証まで高速で試しながら、うまくいったものをスケールさせていく手法だ。
3つめは「Platform-Driven型」、つまり共通の土台となる環境を整備するやり方。デジタルオープンプラットフォームを整備し、多様なプレイヤーのAPIを有機的に取り組みながら、業務と事業全体のTransformationに進むパターン。これは1社だけでなく、業界横断的な取り組みになるだろうね。
3つめは「Platform-Driven型」、つまり共通の土台となる環境を整備するやり方。デジタルオープンプラットフォームを整備し、多様なプレイヤーのAPIを有機的に取り組みながら、業務と事業全体のTransformationに進むパターン。これは1社だけでなく、業界横断的な取り組みになるだろうね。
ポイントは「ケイパビリティを内部に持つこと」
具体的にDXを進める上でのコツみたいなことは言ってたかな。
変革の進め方は「Think big」、ビジョンは大きく。でも「Start small」で、最小単位ですぐに実行し、「Scale fast」で軌道修正しながら速やかにスケールさせると言っていたよ。
あと、ポイントとして「ケイパビリティを必ず内部に持つこと」と言っているところが印象的だった。この場合は開発体制を指していると思うけど、「スピードが求められる変革に、外の企業にソーシングしている時間はない。自らの足で登ることが重要なのだ」というわけ。
あと、ポイントとして「ケイパビリティを必ず内部に持つこと」と言っているところが印象的だった。この場合は開発体制を指していると思うけど、「スピードが求められる変革に、外の企業にソーシングしている時間はない。自らの足で登ることが重要なのだ」というわけ。
外部に丸投げではなくて、実行に必要な人材を社内に抱えて、内製化できるようにするということだね。
それが「自己変革できる組織を構築する」という目指す姿の実現になる。外部のベンダーに丸投げして、新たなITシステムを構築すれば終わり、ではダメということだ。経営者の頭の中を変える必要があるし、DX人材をどう確保するか、そのための受け入れ体制をどう整えるか、ということにも影響してくるね。
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