この動画で学べること
- 会社のDX推進リーダーが知っておくべき基本的な考え方を学ぶことができる。
- 「DXとは何か?」「これはDXと言えるのか?」が、あらためて確認できる。
- 日本企業のDX推進を妨げるボトルネックが何か、あらためて分かる。
こんな人におすすめ!
- 遅まきながら会社の「DX推進マネージャー」に任命された人。
- デジタル化に取り組みつつ「これでいいのか?」と疑問を抱いている社長。
- 「DXとは何か?」「これはDXと言えるのか?」を改めて確認したい人。
社長面接にのぞむ候補者「それはただの業務効率化では?」
この動画ではどんなことを学べるの?
IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が、DXに関する動画をいくつかYouTubeに掲載してるんだけど、そのうちのひとつだよ。
動画では「情報システム部DX推進課マネージャー」の採用面接に来た女性が、社長の考え方をただす形になっている。「DXやってますよ。書類を全部スキャンしてデジタル化してます」という社長に、「それはただの業務の効率化では?」と返すんだ。
動画では「情報システム部DX推進課マネージャー」の採用面接に来た女性が、社長の考え方をただす形になっている。「DXやってますよ。書類を全部スキャンしてデジタル化してます」という社長に、「それはただの業務の効率化では?」と返すんだ。
社長は考えが足りない、と指摘する候補者! 勇気あるなあ。
でも、社長の考えがおかしなままの会社に転職する方がリスク大じゃない? 面接の段階である程度すり合わせておかないと、苦労するのは入社する自分だからね。
まあ、デジタル化すらやらないところと比べれば、とりあえず何か具体的にやる会社は偉いんだけど、視野の狭さが弊害となっているケースも数多くみられるので、あらためて「DXとは何なのか?」「それってDXと言えるのか?」という確認はしてもいいと思う。
まあ、デジタル化すらやらないところと比べれば、とりあえず何か具体的にやる会社は偉いんだけど、視野の狭さが弊害となっているケースも数多くみられるので、あらためて「DXとは何なのか?」「それってDXと言えるのか?」という確認はしてもいいと思う。
具体的にその女性は、どんなことを言ってるの?
詳しくは動画の説明を見てほしいけど、候補者の女性が示すDXのポイントは5つ。「1.ユーザに新しい価値を生むこと。価値創造」「2.デジタル技術で課題解決」「3.トップが経営の変革をリード」「4.事業モデルの変革」「5.業界を横断して実践」だよ。
「書類のスキャン」をこれと見比べるとスケールが小さくて見劣りするよね。紙の書類をスキャンすることくらい社長に断らなくてもできるので、現場がどんどんやればいいわけだし。
「書類のスキャン」をこれと見比べるとスケールが小さくて見劣りするよね。紙の書類をスキャンすることくらい社長に断らなくてもできるので、現場がどんどんやればいいわけだし。
いま求められる「すべてをひっくり返すイノベーション」
5つのポイントはすべて、トップ自身が当事者意識をもって取り組まないと難しい課題だ。現場任せ、IT推進部門任せでは実現できないね。
結局、日本のDXのボトルネックって、社長なんだろうね。IPAの別の動画に「なぜ今デジタルトランスフォーメーション(DX)?」というのがあるんだけど、ここでも「これからはDXだ」と掛け声をあげるだけで、何もやらない社長の話が出てくる。
DXが必要って言われて、もう数年経つよ。確かにコロナとかあって、やりにくい時期があったけど、大胆な取り組みがあまり出ていないというのはよく聞く。デジタル庁も停滞したままだし。そろそろちゃんとやらなくちゃ。
DXが必要って言われて、もう数年経つよ。確かにコロナとかあって、やりにくい時期があったけど、大胆な取り組みがあまり出ていないというのはよく聞く。デジタル庁も停滞したままだし。そろそろちゃんとやらなくちゃ。
「DXってもう古くない?」と言い出す人も出てきそうだけど、こればっかりは腰を据えてちゃんとやらないと、会社の存続が危ぶまれるよ。
たぶん、5つのポイントにも出ている「ユーザ視点」とか「事業モデルの変革」といったものにどう取り組めばいいのか、トップもよく分からないんだろうね。
別の動画には「日本のカイゼンは世界のお手本だったけど、逆にそのおかげで、すべてをひっくり返すようなイノベーションが起きにくくなった」というくだりがあって、なるほどと思ったけど、これってDXの本質をうまく突いているんじゃないかな。
前例を踏襲し、そこに少しだけカイゼンをまぶして、次の経営者にバトンタッチすれば上出来、みたいな雇われ社長の感覚が、DXを妨げているんだろう。そういう意味では、まだまだ「DXは必要だ」と言い続ける必要はありそうだ。
別の動画には「日本のカイゼンは世界のお手本だったけど、逆にそのおかげで、すべてをひっくり返すようなイノベーションが起きにくくなった」というくだりがあって、なるほどと思ったけど、これってDXの本質をうまく突いているんじゃないかな。
前例を踏襲し、そこに少しだけカイゼンをまぶして、次の経営者にバトンタッチすれば上出来、みたいな雇われ社長の感覚が、DXを妨げているんだろう。そういう意味では、まだまだ「DXは必要だ」と言い続ける必要はありそうだ。
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