「これまでの10倍の生産性」を上げなければDXとは呼べない | NEXT DX LEADER

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「これまでの10倍の生産性」を上げなければDXとは呼べない

【DX・新規事業戦略 vol.1】「DX」と「新規事業」の関係性 より

この動画で学べること

  • 「DX」と「新規事業」との関係を「BRP(業務革新)」を介して理解できる。
  • 「DX」を名乗るからにはどの程度のレベルを目指すべきかの目安が分かる。
  • 「DXを用いた新規事業」を生み出すための発想プロセスのヒントが得られる。

こんな人におすすめ!

  • 「デジタルツールを導入しただけでDXと呼んでいいのか」と疑問を抱いていた担当者。
  • 「DXを使って新しいことをやれ」と指示されて困っている新規ビジネス開発担当者。
  • 「BRP(業務革新)」の領域に関する知識をまったく持っていないDX推進担当者。

生産性向上効果が1~2割なら「BPRレベル」

DXを学びたい男性
この動画ではどんなことを学べるの?
DXに詳しいロボット
タイトルは「DXと新規事業の関係性」なんだけど、僕は「BPR」という概念が出てきたところがすごく興味深かったし、多くの人の参考になると思ったよ。BPRとはビジネス・プロセス・リエンジニアリングの略。1980年代に流行った業務革新の手法のことだけど、若い人は知らないかな。

DXとは「変革」をもたらすことが重要なのだから、最新のデジタルツールに詳しいだけでなく、業務やビジネスを改善したり改革したりする手法をよく理解しておくことは、とても大事なことだといつも思っているんだ。
DXを学びたい男性
DXとBPRについては、どう説明しているの?
DXに詳しいロボット
オフィシャルな定義ではないんだけど、投稿者で起業家の片倉健さんによると、「BPRは既存のやり方の生産性を10%高めること」で、「DXは既存のやり方の10倍の生産性を実現すること」という切り分けが新鮮だった。

通常の業務改善は、業務のやり方レベルを変えることで生産性を数%改善することを指すのに対し、BPRは業務の廃止や業務プロセス見直しなどを大胆に行うことで生産性を10%、場合によっては20%、30%向上させていく取り組みだ。それでも大したことだと思うんだけど、DXというからにはそれでは足りず「10倍」という飛躍的な生産性を目指すべきというわけ。
DXを学びたい男性
10倍って、またすごい話だね。
DXに詳しいロボット
でも、そのくらい目指さないと、結局は既存のやり方を打破できない。最初から10倍を目指して、これまでとまったく違うやり方を考えてみることは、感覚的に正しいと思うよ。たとえばRPAやAIを使って業務を全自動化するとか、デジタルで初めて実現できることだ。

「生産性が10倍」なら外販して新規事業になる

DXを学びたい男性
本題の「DXと新規事業の関係性」については、どう言ってるの?
DXに詳しいロボット
詳しくは動画を見てほしいんだけど、まず「DX」「BPR」は、もちろん価値はあるんだけど、方向性としては社内向けの価値というか、企業内部の生産性向上効果についての話にとどまる。一方、「新規事業」というのは、顧客に対して提供する価値ということになる。

なので、例えばDXによる業務の自動化で従来の10倍の生産性向上が実現すれば、それは社内向けの価値なんだけど、これを社外にパッケージとして販売すると「新規事業」になるというわけ。
DXを学びたい男性
なるほど。10倍の生産性だったら、これはお金を出してもいい、ということになるもんね。場合によっては10%、20%でも大したものだと思うけど、顧客に与えるインパクトは10倍には及ばない。
DXに詳しいロボット
片倉さんはDXを用いた新規事業のアイデアはいろいろ出てくるけど、「従来の10倍」というフィルターを通すとかなり取捨選択できるので、どれだけブラッシュアップしても10倍になりそうにないアイデアは、愛着がわく以前に捨ててしまおうと言っている。

そして、新規事業DXの考え方を、伝説的なイノベーションであるソニーの「ウォークマン」やアップルの「iPhone」にあてはめて解釈しているよ。このあたりは実際に動画を見て、考え方を学んでみるといいと思うよ。

それから、今回は詳しく解説していなかったけど、片倉さんはBPRに関する動画もアップしているよ。BPRの考え方やツールは、DXで生産性を向上させる際に欠かせないものが多いと思う。古くて新しい重要な領域の話なので、ぜひあわせて見てもらいたい。

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YouTube:【DX・新規事業戦略 vol.1】「DX」と「新規事業」の関係性

考察記事執筆:NDX編集部

【DX・新規事業戦略 vol.1】「DX」と「新規事業」の関係性の再生回数推移

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