「失敗を責めてはなりませぬ」福島県磐梯町のDXがすごい! | NEXT DX LEADER

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「失敗を責めてはなりませぬ」福島県磐梯町のDXがすごい!

【自治体DXセミナー入門編④】自治体DXでできること_自治体DX白書.com より

この動画で学べること

  • 地方自治体のDX推進を支援する民間コンサルタントの「成功の秘訣」が聞ける。

こんな人におすすめ!

  • 地方自治体におけるDXの先進的な成功例を知りたい人。
  • 古い伝統があって変化を嫌う大企業・中小企業でDXを担当する人。

全庁横断的な組織「デジタル変革戦略室」を立ち上げ

DXを学びたい男性
この動画ではどんなことが学べるの?
DXに詳しいロボット
株式会社MAIAの取締役で、福島県磐梯町の最高デジタル責任者(CDO)を務める菅原直敏さんが、事例をもとに「自治体DXでできること」について語っているよ。

地方自治体って、組織が縦割りだったり、予算面とか制度面とかに枠があって融通が利かなかったりして、プロジェクトを進めていくにあたって本当に不便なことが多いみたいだね。

でも、これって企業にも結構似ているところがあって、古い伝統のある大企業や中小企業における本格的なDXを進めるうえで参考になるところが多いなと思ったよ。
DXを学びたい男性
どんな話をしているの?
DXに詳しいロボット
まず磐梯町では、DXを進めるにあたって「デジタル変革戦略室」という組織を作ったんだって。この組織は全庁横断的な組織で、権限と役割を負った菅原さんがCDOとして全庁的にデジタル変革を推進できる仕組みになっている。
DXを学びたい男性
古い大企業だと、縦割り部門でDXに着手し、部門間の壁を破ることは最初から諦めているところも多いけど。
DXに詳しいロボット
戦略室の職員は、プロパーの公務員だけでなく民間の複業人材も活用。メインオフィスは役場内ではなく、磐梯山麓のワーケーションスペースを利用している。

そして、最初からデジタルネイティブを前提に「リモート」「クラウド」「ペーパーレス」で組織運営できる形にしたという。もちろんリアルの職場にも通えるから、ハイブリッドという形にはなるんだけどね。

審議会の「完全オンライン化」で交通費1千万円が浮く

DXを学びたい男性
なぜハイブリッドにしたんだろう。
DXに詳しいロボット
そうしないと、多様な専門人材にプロジェクトに関わってもらえないからだ。東京から往復6時間で、日当もそんなに高くできないとなると、自然とそうならざるをえない。

また、「組織の行動指針」も作り、藩校の規則を真似て「町民本位でなければなりませぬ」「できない理由を並べてはなりませぬ」「失敗を責めてはなりませぬ」「データ・事実と結果を軽視してはなりませぬ」といった標語を並べた。
DXを学びたい男性
ここは日本の大企業や銀行が取り入れるのが、最も困難なところだね。失敗を責める減点主義が染み付いているから、新しい挑戦もできない。組織文化がボトルネックとなって、DXの推進を阻んでいるとしか思えない。
DXに詳しいロボット
逆に考えると、デジタル化ではなく組織文化の変革から着手した磐梯町のデジタル変革戦略室の進め方は、相当にわかっている、ということになる。

また、有識者による2つの審議会も「オンラインで完結する」ようにしたという。審議会をYouTubeライブで配信することで、全国の有識者から高度な知見を共有してもらえるし、それを町民の誰もが傍聴できるし、開催後にアーカイブも見られる。

オンライン完全完結の審議会に合わせて、開催決裁のハンコをなくして電子決裁に変えたり、日程調整に「調整さん」を使ったり、開催通知の郵送をやめてチャットツールにしたり。会議室も不要になり、年間1千万円もの交通費もかからなくなった。

手段を目的としてDXを矮小化してはいけない

DXを学びたい男性
それはすごい。逆にそれをやらない自治体は、これまでのやり方を変えないだけで「年間1千万円もの無駄」を放置していることになる。
DXに詳しいロボット
町民利益やコロナ禍での業務継続性の担保、障害のある方の活躍などを含めた運用効果が10倍、運用費用が10分の1とすれば、費用対効果は100倍になったことになるよね。業務を通じて職員のデジタルリテラシーもアップする。

ただ、菅原さんは、磐梯町長である佐藤淳一氏の言葉を借りて、「アナログとデジタルは手段の選択肢にしか過ぎない」と強調している。まずは目的をはっきりさせたうえで、手段として最適なものを選ぶべき、ということだ。

それは、デジタル化という手段の目的化によってDXの取り組みを矮小化してはいけない、という意味も含んでいる。自治体にとどまらず、民間企業においても参考になる情報が多いから、DXチームのリーダーはぜひ動画を見て欲しい。

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YouTube:【自治体DXセミナー入門編④】自治体DXでできること_自治体DX白書.com

考察記事執筆:NDX編集部

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