業務の自動化を行う「RPA（Robotic Process Automation）」について、ある作業を自動化する様子を動画で見ることができるよ。具体的には、インターネットで「Yahoo!路線情報」を検索し、東京－大阪間の最も安い運賃を調べてデータを記録するところまでを見せている。

なお、この動画が取り上げているのは、ウェブサイトをクローリングして、欲しい値を取得するところまで。RPAにやらせる業務プロセスを整理する前工程や、記録したデータをEXCELなど別のアプリに送る後工程は、別の動画で説明しているよ。

動画ではRPA テクノロジーズが提供している「BizRobo!（ビズロボ）」というRPAを使っていたけど、便利だなと思う反面、設定は意外と大変だなと感じたよ。ここで期待外れと幻滅する人がいるのかもね。

つまり、RPAにやってほしいことは「東京－大阪間の最も安い運賃を調べて」とひとことで言えるけど、それを細かな作業に分解し、人間が設定してRPAに覚えさせなければいけない。設定がひとつでも抜けていたら、想定した作業が完了しないからね。

設定方法を覚えるには、研修を受けたり本を読んだりするだけではムリ。実際に手を動かして試行錯誤しながら慣れることが大事で、そういう方法でしか使えるようにはならないと思う。それって他のアプリと同じことだけどね。

ただ、どこかでつまづくようなことがあっても、書籍やウェブサイトに参考になる情報があるから、それを見ながらその通りに入力すれば、問題は解決する。そんなに心配することはないと思うよ。

あとは、RPAの設定を行う前工程をちゃんとやっておかないと、設定するときにつまづくだろうなと思う。だから本来は、RPAの担当者を特別に置くのではなく、業務担当者自身が業務を洗い出し、必要に応じてプロセスを見直して最適化したうえで、自らRPAの設定を行うことが望ましいんじゃないかな。

そうだね。あと、そもそもの話、用途を明確にすることが一番大事。細かな設定をコツコツやることになぜ耐えられるかというと、いちど設定してしまえば、同じ作業を何十回、何百回、何千回、何万回と繰り返しやらせることができるから。

逆にいうと、数回しかやらないものは、そんな面倒なことをしなくてもいい。「自分の部署にはRPAに繰り返しやらせるべき作業がたくさんある」という人は、ぜひ学び始めてほしい。そのスキルは、きっと別の職場でも活きるよ。