35年のパチンコ生活にピリオドを打てた理由は”子猫”という50代女性
世間には、ギャンブル中心の生活習慣が染みついてしまった人もいる。30代女性(派遣社員/年収200万円)は、パチンコとパチスロ歴約18年。その間に投じた総額は把握しておらず、軍資金が底を突く度に「やめたい」と思う生活を繰り返す。
「パチンコ屋にいれば、USBチャージャーで携帯の充電ができる。トイレもあるし、それに休憩室でくつろいだり、テレビを見たりして時間を過ごせる」
つまり女性にとってパチンコ店は生活空間の一部になってしまっているようだ。ギャンブル依存の要素にはこのような側面もあるようだ。しかし、その依存を”断ち切れた”人もいる。(文:鹿賀大資)
「夜勤後に寝ないでパチンコ店に行ったこともありました」
50代女性(サービス系/年収400万円)は、約35年にわたってパチンコを打ち続けてきたが「トータルで負けていません」というから驚きだ。しかしここ1年以上、そんな勝ち運からも見放されるようになった。
「やめようと思っても、なかなかやめられない日々でした。夜勤後に寝ないでパチンコ店に行ったこともありました」と当時の苦しい心境を明かす。しかし、一匹の猫が彼女の人生を変えた。
「『このままでは本当に生活していけない』と思っていた時に、子猫を飼いたいと思ったのです。そこから一大決心で、やめようと思いました。家族にも宣言し、今は1か月くらいパチンコ屋に行ってません」
40代男性(メーカー系/年収450万円)は、約10年前までパチスロにのめり込んでいた。「完全に病気でした。今はもう、やりたいとも思いません」と当時の状況を語る。
「昔の4号機は1日で20万円くらい勝てることがよくあり、当たるまで注ぎ込んでいました。でも次第にお金がなくなり、サラ金からも借りるようになってしまい……。お金がなくても行きたい気持ちは抑えられず、気づくと借金は600万円以上。もう支払いができなくなり自己破産をしました。それでやっと、やめることができました」
「強制的に現金がない状態を作らないと、絶対にやめられないと思います」
「競馬歴33年、パチンコ歴27年」と語るのは、50代男性(金融・保険系/年収700万円)だ。いずれも負け越しており「競馬は総額6000万円以上 パチンコは総額1000万円くらい」と、費やした額が自身の年収の10倍に。
そんな二刀流の超絶ギャンブラーだが、今のところ自粛しているという。
「パチンコは、やめられました。でも競馬は、借金をしてまで続けていました。特にここ数年は、年間のマイナスが酷かったです。700~1200万円の負けが5年も続き、ついにギブアップしました。妻にもバレて、すべてを白状し、個人再生に至っています。今は手元に現金がないので、競馬もやめられています」
男性は現在、返済額の軽減を求め、裁判所に任意整理の申請をしている。また所有していたクレジットカードの利用も停止され、借入できない状態にもある。こうした現実を踏まえた上で、
「私のような病的依存性は、強制的に現金がない状態を作らないと、絶対にやめられないと思います」
とコメントしている。
※キャリコネニュースでは引き続き「パチンコなどギャンブルがやめられない人」や「お酒の失敗エピソード」などのアンケートを実施しています。
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