5万も負けたのに賞品はこれ!? パチンコの「ファン感謝デー」に思うこと
パチンコファン感謝デー!! それは全日本遊技事業協同組合連合会や、各地の遊技組合の加盟ホールが定期的に主催する大規模なキャンペーンである。
通常3日間にかけて行われ、お金を使って遊技しているユーザーはくじを引くことができる。その結果、1等を引き当てるとでっかいテレビだの何だのが手に入る。しかし、何も当たらないことも多い。
基本的には遊技客にとってはただのおまけみたいなもので、このスピードくじ狙いで朝から来店するなんて人は滅多にいない。ぶっちゃけくじなんかどうでも良くて、目の前のビカビカ光る台にしか興味がないって人ばっかり集まる施設なので。
しかし、中にはこの感謝デーに、並々ならぬ情熱を抱いてしまった人もいるようで……?(文:松本ミゾレ)
パチンコファン感謝デーで大負けした人が登場!
先日、5ちゃんねるに「パチンコファン感謝祭ってなんだよ!!!」というスレッドが立っていた。スレ主は該当の日にちにホールに出向き、案の定負けたそうだ。
敗北した金額は5万円。「5万円入れてヤクルト1本とかなめてんだろ!」と怒っている。笑っちゃうぐらい不憫である。こんなもん当たってもしょうがねえだろ、という煽りみたいな副賞だ。
僕自身、2003年からもう20年ぐらいパチンコホールの世話になっているけれど、ファン感謝デーで何かいいものが当たった記憶がない。去年の11月にビールの詰め合わせが当たったぐらいで、後は概ね外れか、自分では絶対買わないような得体のしれない菓子、飲み物程度しか収穫がなかったと思う。
まあ、あくまでもおまけなんだよね。なんぼ特賞が豪華だろうと、当たる人は数人しかいないし、誰も本気で狙ってもいない。本当に、なんでこんなイベントをやってるのかさっぱり分からないぐらい、本質的には意味のないイベントのように感じられる。
「1等のパナソニックオーブンレンジ当たったことあるぞ」
スレッドには、過去にファン感謝デーで遭遇した思い出を語る人の書き込みも様々ある。
いくつか書き込みを引用させていただきたい。
「ジイちゃんが昔40インチくらいのテレビをチャリンコのケツに乗っけて帰ってきた時は感動した」
「1等のパナソニックオーブンレンジ当たったことあるぞ」
「3万勝って1等のダイソン貰った事あったぞ」
と、こんな具合で意外にも高額景品を射止めたというような報告が複数目に付いた。思い返せば僕も目の前で1等だの特賞だのの景品を持ち帰るお客を見たことがあったっけ。
でも……正直いらないっちゃいらないよね。恐らく多くの当選者はそのまま開封せずに質屋に持って行って現金化しちゃうんだろうな。パチンコファンってそういう生き物だし。そんでその現金をしっかりホールに還元するわけだ。これぞ究極のエコ!
仮に僕がでかいテレビとか当たっても絶対そうするし。だって依存症なんだもの。しないはずがない。ま、ほとんどのお客は当たってもお菓子やらヤクルトぐらいなので、全然旨味を実感できないイベントということになる。
ところでスレ主は、5万負けてくじでもヤクルト1つしか貰えなかったことにいら立ってるみたいだけど、そりゃそうだよ。パチンコで5万も負けるような引きの弱い人間が、スピードくじで当たりなんか引けるわけないじゃない。パチンコファンってやだわ~、すぐ夢を見るんだから!