「出社できなくなりました」山手線から降りられなくなった朝 激務でメンタル崩壊した男性の回想
当時は地方の現場にいた男性だが、「キャリアアップのため」と告げられ都内へ転勤になった。意気揚々と現場に臨んだ男性だが、そこで待っていたのは期待していたような業務ではなかった。
「竣工間際なのに施工が完了していない現場の手伝いに奔走する日々でした。現場で雑用に明け暮れ、元請会社の社員だからという理由で現場作業員から突き上げを食らい、上司からは進捗が遅いと怒鳴られる…はっきり言って最悪の環境でした」
元請けというだけで現場管理の責任を追求され、上司からも詰められるのだからたまらない。さらに男性は、専任の先輩から衝撃の事実を告げられる。
「激務過ぎてバックレる社員が後を絶たず、仕方ないから地方にいる新卒社員を集めていたとのことでした」
キャリアアップというのは完全に建前で、単に使い潰して逃げられた穴を埋めるための補充要員だったわけだ。
やがて手伝いの現場が落ち着き、ようやく本来の目的だった新しい現場に配属されることになったが、男性のメンタルはすでに悲鳴を上げていた。
「今度は自分がそのような現場の管理をしなければいけないと思うと気が重くなり、出社できなくなりました。通勤には山手線を利用していたのですが、最寄り駅に近づくと動けなくなり、三周ほど乗り過ごしました」
山手線を3周もしてしまった時点で、精神状態がやばいことは明らかだ。「家に帰るのも億劫で、その日は漫喫に泊まりました」という男性。翌日、社用携帯には上司から大量の連絡が入っていたが、折り返す気力も湧かず帰宅したという。
「三日ほど家で養生していたのですが、結局メンタルが戻る事は無く精神科に通うことになり、数か月薬などで様子を見たのですがその会社の事を思うと辛くなり、結局退職しました」
しかし現在、男性は事務職として働いている。突然の欠勤は決していい事ではないものの、そこまで社員を追い込む環境からは逃げ出して正解だったと言えそうだ。
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