この患者さんには他にも不思議なエピソードがあった。
「また違う時には、夜勤の巡回時にその患者さんが起きていたので話しかけたところ、小声で隣のベッドを指さして、『もうそろそろ亡くなるよ……。毎晩、カーテンレール越しに私を覗いてくるんだ』と言ってきました」
隣の患者さんがもうすぐ亡くなるという霊感のある患者さん。女性によると、隣の患者は障害があるため、「自ら話したりすることはできず、寝たきり状態」だったといい、カーテンレール越しに覗くことも難しいようだった。
「しかもそんなに病状も悪くなく、ここ数日でどうこうなる状態ではなかったのであまり信じてませんでした。しかし、2日後出勤すると……。その“カーテンレール越しに覗いていた”という患者さんが、昨日亡くなったと。急変したそうです」
亡くなった患者さんを見送った直後にナースコールが……
さらにその患者さんには、廊下でも気になる動きをしていた。
「夜間、トイレに行くため廊下を歩いている自称霊感がある患者さんが、時々何かを避けて歩いてました。こちらからはなにも見えませんでしたが……」
また、女性自身も病棟で心霊体験をしているという。
「私が実際体験したものとしては、王道ともいえる『患者さんが亡くなった部屋からのナースコール』です。夜勤帯で(亡くなった患者さんを)お見送り後、先輩ナース達と一息ついたところにナースコールが鳴り、『誰もいない』と分かりつつも万が一があるといけないのでナース3人でお部屋に行きました。やはり、真っ暗で誰もいませんでした……」
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