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工事代金14万円を踏み倒された女性 「お客様がヤクザっぽくって……」

画像はイメージ

下請けは立場が弱いだけに、「二度と会いたくない」と思うような取引先もいるだろう。以前、エクステリア職人として働いたという70代女性(栃木県)。職人として屋外の外構工事を行ったり、車庫を設置したりしていた。女性がもう二度と会いたくないと挙げたのは「元請けさん」。つまり客から直接工事を受注した会社だ。 元請から依頼された工事の代金は14万円だったのに、「もらった金額は、0円でした」という。いったい何があったのだろう。(文:林加奈)

「お客様がヤクザっぽくって、元請は、品物の発注を間違えました」

元請けには「カーポートの工事で大型のものはできない」と断っておいたにもかかわらず、「品物を取りに行くと大型でした」と振り返る。

「お客様がヤクザっぽくって、元請は、品物の発注を間違えました。うちが工事するものとは、別の品物です」

「柱6本と枠組みは主人と私で作りましたが、前のバカ重い梁はユニック車で釣り上げてもらい、2台の梯子に乗り取り付けました。パネルも取り付けました」

クレーンを搭載したトラックを使ったとなると、相当大掛かりな工事だったはずだ。ところが工事開始から3日目に「もう来ないでくれ」と言われた。

「元請が自分で品物を間違えたのに、たぶん『職人が間違えた』とか言ったのでしょう。『お客が怒ってお金をもらえなかったから、あなたには払えない』と言われました。これ以来仕事は、来ませんでした。呪ってやりたい気分です」

結局、元請けから依頼された工事金額は14万円だったが、終わってみると0円だったという。女性が呪いたくなるのも無理はないだろう。

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