「あなたの名前でお花を出せば良かった」会ったこともない夫の骨を拾わせた友人のありえない一言

画像はイメージ
どんなに親しい間柄でも、一方的に要求ばかりされたら辟易してしまう。投稿を寄せた60代女性(東京都)は、2~3年前から習い事で出会った女性と「お茶をするようになり」仲良くなった。その人は、投稿者の母親くらいの歳だったというから、80代くらいだろうか。
しかし、この関係が始まってからまもなく、
「次第に庭の草むしりなど頼まれごとが増えてきました」
と、女性は一方的に利用されているような違和感を覚え始めていた。そんなある日、女性はとんでもないお願いをされてしまう。(文:西荻西子)
「緊急連絡先になって」夫の入所前夜に突然の電話
「ご主人が明日施設に入るので、緊急連絡先に私の名前を書いてよいかと入所の前日夜に電話がかかって来た」
身内でもないのに緊急連絡先になるとは、いかにも荷が重い。急に言われたことにも困惑だったろう。
「明日入所では断われないし、いつもは他の友達と旅行に行ったりしているのに、こんな時だけ私?と思いました」
自身の体調もすぐれない中、「ご主人に何かあったら私のところに連絡がくるのだろうか、そうしたら自分も施設に飛んで行かないといけないのだろうか」と、憂鬱な気持ちに襲われた。
会ったこともないご主人の骨を拾う羽目に
その後、友人の夫が亡くなった。葬儀はお通夜なしで告別式と火葬を一日で行う「一日葬」で行われた。女性も参列したが、当日になって急に
「斎場(編注:火葬場)まで来てほしい」
と頼まれたという。火葬場まで行くのは親戚関係などごく近しい身内のことが多いもので、女性も戸惑った。
「普通は葬儀の知らせの時に頼まれると思うのですが、どうやら斎場に行く約束をしていた人と喧嘩してしまい、私に頼んで来たようでした」
これまた断りづらい状況で、「会ったこともないご主人のお骨を拾いました。丸1日気も遣うしぐったりして帰宅しました」と、当時を振り返る。
「このまま付き合っていたら、果てしなく依存される」
ちなみに、斎場に行くはずだった人物との喧嘩の原因は、「勝手にその人の名前でお花を出してしまったことでした」と明かす。
「葬儀に来たその方が出されているお花を見て怒って帰ってしまったのです。断りなく、勝手に自分の名前でお花を出されたら怒るのもしかたないと思います」
しかし、友人は非を認めるどころか、「だったらあなた(投稿者)の名前で出せば良かった」と悪びれる様子がなかった。その態度に、女性は関係を続けることに限界を感じた
「私の親の葬儀の時にはお花を送ってきていないのに、自分の時だけ花を欲しがる態度にこのまま付き合っていたら、果てしなく依存されて良いように使われるだけだと思い、縁を切りました」
この友人との件について、「一方的に頼る関係は破綻します。自分も気をつけようと思いました」と教訓を語った。
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