サークルには同じような境遇の仲間がおり、製パン所のバイトで廃棄をもらったり、交通費を浮かせるため自転車で移動したりと「あの手この手」で凌いでいたという。だが、ある時どうにも追い詰められた。
「一番酷かったときは、友達と2人合わせて52円しかない中で、バイト代が入るまでの1週間弱過ごさなくてはならなかった時です」
20歳そこそこの男子学生が空腹に耐えられるわけもなく、2人はかつて教授に連れて行ってもらったスナックへ駆け込んだ。そこでママに「お金なくて、時給安くてもいいからその日払いで仕事させてくれませんか?」と直談判したという。
飛び込みで働き口を求めた男性たちに対し、ママが出した条件は予想外のものだった。
「『皿洗いは間に合ってるけど、急遽休みになった娘がいるから、その娘の衣装着て接客してくれる?』とのこと…」
普通なら即行で断りそうなところだが、友人も男性も「体脂肪率一ケタの痩せ型」だったこともあり、背に腹は代えられず女性の格好をして接客を始めたという。
「これが思いの外おじさん達の受けも良く、おじさん達にご飯とかも奢ってもらう始末」
これに味を占めたのか、その後も時折ポケベルでママに呼ばれては接客し、「お小遣いを手に入れてました」と振り返る。
現在は年収1300万円を稼ぐ管理職の男性だが、女装をしてスナックの客をもてなしたという極貧時代があったのだ。
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