この相談に対しては、「返せるんだったら返したら?」という回答が相次いだ。
「40万くらい一括で返済できませんか?何歳の方ですか?貯金はないのですか?」
「男だったら細かいこと言ってないで、40万返して結婚すればいい事だよ。40万払えないのに、よく結婚するね」
と責めるような助言がおびただしい。「私だったらやっぱり返してほしいです」という人も複数いて、
「結婚生活スタートさせるにあたり借金なし(奨学金、車のローンも結局借金なので)で、きれいな状態でスタートさせたいって気持ちのある人はいると思うし、私はそうでした」
と彼女に理解を示している。返せない額なら仕方がないが、「40万円なら一括返済したほうがいい」「でないと後々ずっと言われる」という意見が圧倒多数だ。確かに、給料を合算するという考えのもとでは、独身時代の夫の負債を妻も一緒に背負うとことになり、彼女に不満が出るのも仕方ないだろう。
「いまの収入は奨学金のおかげ」「彼女はお金の苦労を知らない」という声も
一方で、スレッドには彼女に対して否定的な声もある。「無利息なのだから一括返済なんてしなくていい」「彼女はお金の苦労をしていない」などで
「学歴があるからこそ今の給料なので、そこまで言うなら“生活費を学歴分から差し引いた金額”のみ家庭に入れても文句はないでしょう」
と極論を書く人も。これにスレ主は、「相手は専門職で給料は同等、自分がめちゃくちゃ稼いでるわけでもない」と正直に明かしていた。
他方、「そんなこと言う人(女性)とは結婚しない方が良いですよ」という助言もある。
「奨学金の意味をわかっていないのでしょうね。というか、奨学金を借りる必要がない人生の人に、奨学金の事は理解出来なくても仕方がないとも思いますけど」
として、彼女が意見を変えたなら、こちらも変えて、「二人の給料を合算するのではなく、生活費を折半して出し合う、それ以外はそれぞれで貯金すればいいのです(我が家はそれで子育てまで終えました)」などと説いていた。
確かに収入が同じくらいなら、「合算」などせず、生活費は折半したほうがお互い納得が行きそうだ。スレッドには、「夫は自分の小遣いから返済すればいい」という意見も多い。一定の収入があるのに、自分の負債を家計から支出しようとするので揉めるのだ。
思うに、これは「奨学金の問題」というより、「結婚後の家計をどうするか」の問題ではないか。ネット上では、夫婦の家計管理に関する情報がいくらでもあり、「費目別に分担するパターン」「夫婦二人で管理するパターン」「どちらかが家計を管理するパターン」など、家庭によって様々だ。話をふり出しに戻して意見を出し合い、できるだけ納得し合える落とし所を探してほしい。