ペイペイや楽天ペイ、d払いなど、数多くの電子マネー決済サービスが登場し、スマホひとつで支払いが可能になった昨今。「財布を持ち歩かない」人もいるのでは。
実は筆者も、最近、バーコードをかざすタイプの某スマホ決済を使い始めたが、便利さで既に手放せなくなっている。レジで小銭を数える手間は無くなった。ポイントがつくので現金よりお得感があるし、クレジットカードよりも早い。普段感じるデメリットといえば、使える店が限られていることぐらいだろうか。
しかし、そんなデメリットが「よりによって」というタイミングで炸裂してしまったエピソードが掲示板ミクルで8月中旬、話題になった。スレッド名は「奢るといって支払えなかった彼」だ。
前日の夕食代を支払ったというスレ主、「今日のお昼ごはんは払うよ!」と言われ、彼氏と一緒にランチに出かけたのだというが……。(文:篠原みつき)
「店員さんも え?って感じでした」
問題は、食事をした店が「電子マネー使用不可」で、彼氏がスマホしか持っていなかったこと。結局彼女がカードで会計するはめになったそうだ。
食事代は帰宅後に現金で返してくれたというが、スレ主は、
「私はムカつきました。カッコ悪くて…店員さんも え?って感じでしたし……」
「お支払いをスマートに出来ない男の人ってカッコ悪く感じます……」
と振り返った。
もうすぐ結婚予定なのに、その相手の頼りなさにため息が出て「帰りは会話なしで帰宅した」というから、せっかくのランチデートも台無しだ。彼は謝ってくれたそうだが、スレ主は「私が冷たいのでしょうか?」として、「この謎のイライラとむかつき」は、女性として普通の感情なのか問いかけた。
スレッドの回答は、「そこまでイライラすることではない」という人と、「カッコ悪い、将来が不安」などと彼氏に厳しい意見で賛否が分かれていた。比較的多かった「笑って許す」人の意見は、
「家に帰って払ってくれたなら何も問題ないし、そこでイライラしたら余計に彼に恥をかかせると思う。その場で『えー?まじでー(笑)』とか笑い飛ばしてあげるくらいじゃないと」
「別にその時ある方が払えばいいこと。彼は後で返してくれてるし。(中略)支払いにかっこよさなどいらぬ」
などと寛容だ。「毎回やるならまだしも、この一回でそこまで腹立てますかね?」と、むしろ彼女の心の狭さに呆れる声すらある。後で払ったなら「奢る」は嘘ではないし、笑って許してあげなよという声に、筆者も同感だ。
「ルーズさが見え隠れしてますね。こんなパートナーでいいの?」
一方で、「詰めが甘いというか要領が悪いというか……」など、彼氏に厳しい声も意外と少なくない。
「かっこ悪いというか、そもそも何故財布をもっていかないのか不思議。ルーズさが見え隠れしてますね。主さんいいの?こんなパートナーで?引き返すなら今しかない」
と微妙に別れを勧める声すらある。「私だったらもう二度と一緒に食事に行きません!」とする厳しい女性の声もあった。スレ主より年代が上の人からは、「(急病など)不測の事態に対応できなそう」など、彼氏の評価は散々だ。
確かに、もし気合の入ったデートなら、「持ってるスマホで、店の下調べぐらいできたでしょ?」という気はする。しかし、2人は同居し「もうじき夫婦になる」という親しい関係。しかも、スマホ払いを考えるような店でのランチなら、ちょっとした油断だったのかなという気もする。彼氏も今回の失敗に懲りて、ちゃんとした場面ではしっかりしてくれるようになるのでは?【参照元:掲示板ミクル https://mikle.jp/】