20代の独身男性、7割超が「育休取りたい」 理由は「妻だけに負担かけたくない」「子どもの成長過程を見たい」
回答者のコメントを見ると、「はい」と答えた人の理由には、まだ見ぬ妻を気遣う温かい言葉が並んでいる。
「妻だけに負担をかけたくないから」(20代後半/福岡県)
「妻の負担を少しでも減らしたい」(30代半ば/東京都)
「パートナーにだけ負担をかけたくないから」(20代半ば/埼玉県)
「妊娠中、出産後も大変だと聞くので支えてあげたい」(20代半ば/静岡県)
また父親として、子どもの成長を楽しみにする声も見られる。
「子どもとの時間を大切にしたいから」(20代前半/福岡県)
「子どもとの時間は限られている。少しでも触れ合っていたい」(30代前半/愛知県)
「子どもの成長過程を自分の目で見たいから」(30代半ば/静岡県)
「子どもと接する機会を増やしたいから」(20代半ば/神奈川県)
「自分の子どもが育つ過程はしっかり見届けたいから」(20代前半/宮城県)
20代後半にして、「仕事は仕事。家族との時間も大事にしたい」と割り切る人もいるが、気になるのは、年齢による変化だ。20歳~24歳では74.2%と4人に3人が「育休を取りたい」と答えているが、25歳~29歳では71.8%、30歳~34歳では67%。35歳~39歳では60.5%にとどまり、明らかな減少傾向が見られる。
巷の既婚者を見ても、いざ結婚すると育児への協力体制が足りないという妻の不満を聞くことが多い。年を取るにつれてイクメンへの意欲が衰えるのだろうか。
育休取らない男性「家族を守るためにもお金が必要だから」
イクメン志向の独身男性がここまで多いのにもかかわらず、実際の取得率はわずか2.3%にとどまる(2014年度雇用均等基本調査)。政府は2020年までに13%に引き上げることを目標に掲げているが程遠い。
少数派の「育児休業を取りたくない」と答えた人からは、やはり仕事を優先せざるをえないという声が相次いでいる。特に20代からは、
「経済的に厳しいから」(20代半ば/山口県)
「子どものためにしっかりと働いて貯金してあげたいから」(20代後半/長崎県)
「家族を守るためにもお金が必要だから」(20代前半/大阪府)
など、休みよりも働くことで経済的に家族を支えようと考える人の声が見られる。職場の上司や同僚などからの不評を心配する人もいるようだ。
「周りの目があるから」(20代半ば/大阪府)
「仕事復帰が心配だから」(30代後半/埼玉県)
育児休業を取得することで出世ルートから外れ、結果的に収入が減るなどして家計への影響を不安視しているのかもしれない。このほか、「仕事が好きだから」(30代前半/京都府)というマイペースの男性もいた。
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