専業主婦の妻が、家計から自分の奨学金を返還していた! しかも夫の小遣い額より高いなんて納得いかない
奨学金はいわば借金であり、結婚前に作った妻の借金です。夫からすれば、自分が稼いだ給料を奥さんの借金返済に優先的に回され、自分が使えないということになります。不満を抱くのも仕方ないでしょう。
奥さん側とすれば「専業主婦だって無給じゃない」という言い分もあるのかもしれませんが、回答者からは夫側に同情する声が相次いで寄せられていました。
「奨学金は奥様が結婚前に借りたもの。奥さまが無収入ということで返還猶予を出してもらって、いずれ自分のパート代で支払うようにしてもらう(べき)」(yosoyuyunoさん)
「私の友人は、奨学金の借金を返済してから結婚しました。普通は借金抱えたまま結婚しよう、と思う人の方が少ないんじゃないかな」(katatumuri1000さん)
わざわざ奨学金をもらってまで勉強したのに、「なぜ自分で働いて返さそうとしないのか?」と奥さんを批判する声もあります。
「何のために借金作って大学? 専門? 短大? を卒業したんだか(呆)働け! とキツく言わないと」(akari_bonbori_momoさん)
結婚前に「借金」の存在を知らせなかったのか
そもそも奥さんの奨学金を返還しなければいけないことは、結婚するまで知らなかったのでしょうか。blue_rose_cafe_cosmosさんは、ひとり不満を募らせるだけでなく、きちんと話し合いをすべきと助言します。
「奨学金の返還自体、奥様から結婚前に聞いていなかったとしたら、奥様は返還をどうしていく考えだったのか確認してみてはいかがですか? 貴方に黙って貴方のお給料から返還するつもりだったとしたら、ちゃんとお話をすれば済むかと」
しかし「ちゃんとお話」したとしても、ない袖は振れないというのが奥さんの言い分かもしれません。労働者福祉中央会議が2015年に実施したアンケートによると、奨学金の借入総額は平均312.9万円。月の返還額は平均1.4万円、返還期間は平均14.1年にも及ぶとか。
就職状況の変化で大卒でも非正規社員となる人が増え、働いても十分な収入が得られないケースも多く、さらに女性は妊娠や出産、結婚相手の転勤などの事情で、働きたくても働けない状況になることもあります。
まずは現状と見通しを確認するべきでは
heppocoek9さんは、相談者さんのような状況は「珍しくない」と言っています。
「多数派ではないと思いますが、珍しくもない。我が家も結婚当初は500万円以上の奨学金の返還がありましたが、3年で返しました。いっそ全額一括で返還してみては如何でしょうか?」
しかし、一括返還できるほど収入がないからこそ、夫の小遣いを切り詰めざるをえないのでしょう。収入が少ないことなどにより返還が難しい人向けには、返還期間を延ばしたり、減額や免除をしたりする制度もあるようです。まずは返還の現状と今後の見通しについて、奥さんに確認するところから始めてみるべきではないでしょうか。
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