16歳で出産、親から自立して生活する高校生夫婦が羨ましい! 学校に通いながらバイトで家計をやり繰り | キャリコネニュース
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16歳で出産、親から自立して生活する高校生夫婦が羨ましい! 学校に通いながらバイトで家計をやり繰り

若い世代の晩婚化が進み、出産年齢も上がる中、8月30日の「幸せ!ボンビーガール」(日本テレビ系)で紹介された高校生夫婦がネット上で話題になっている。

現在17歳のRさんは、15歳で妊娠し、16歳で出産。1つ年上の夫・Tさんが18歳になった去年に入籍し、1歳5か月になる娘と高知県で暮らしている。(文:みゆくらけん)

介護とレジのバイトで月19万円の収入、親の援助なしで生活

親から自立して暮らす高校生夫婦が話題に

親から自立して暮らす高校生夫婦が話題に

あまりにも若いパパとママだが、2人とも現役の高校生。学校に通いながら子育てをしているが、親からの援助は受けていない。もともとはTさんの祖母が住んでいたという築70年の一軒家で、夫婦と娘の3人で暮らしている。

生活費は、Tさんが介護のアルバイトで14万、Rさんがスーパーのレジ打ちで5万の合計19万円の月収からやりくりしているという。学校とバイトの時は、娘を保育園に預ける。忙しいのでどうしても家族のコミュニケーションが少なくなってしまうが、「保育園の迎えには必ず夫婦で行く」といい、3人の時間を大切にしているようだ。

学業、バイト、子育ての3本柱を同時進行でこなすこの夫婦。いくら若くて体力があるとはいえ、中途半端な気持ちではやり抜けないだろう。夫婦の夢は、お金を貯めて結婚式を挙げること。「ウェディングドレス着たいです!」と笑うRさんの表情は晴れやかで充実している。

ネットでは「親の援助もなく生活しているのは立派」「高校と両立しながら育児もアルバイトもしてメッチャ尊敬する」と称賛する声が多数上がっていた。特に若い世代は、自分が夫婦の立場だったら……と想像しやすいためか、純粋に「凄いね」と感じる傾向があるようだ。

「ここに至るまで親とめちゃくちゃ話し合いになったろうなと心情を察する」

一方で、高校生夫婦に否定的な声も一部あった。

「ボンビーガールって番組に子持ちの高校生夫婦が出てるけど、これはボンビーじゃなくてただの無計画じゃないのかなぁ」
「高校生夫婦に対して『偉い』って言ってる人がわからない。子供は勝手に出来るものじゃないし、自分たちの意思で作って生んだんだから育てるのは当たり前。これが若いから偉いってのは理由にならないと思う」

その他にも、「高校生夫婦(子どももいる)のを美談みたいにTVでやるのってどうなの?」と危惧する声もあった。テレビの影響を受け、「私も産んじゃお♪」と軽く考える高校生が増えたら危険、ということか。

しかし、今さらそこまでテレビの影響にビビる必要はあるのだろうか?もし危惧すべきことがあるとしたら、それはテレビの影響ではなく、テレビでは放送されない部分への想像力の欠如である。

「ここに至るまで親とめちゃくちゃ話し合いになったろうなと心情を察する」という声もあるように、周囲の人を納得させるのは大変だっただろう。それでも、若い2人が「自分たちでしっかり生きてゆきたい」と強く望んで実際しっかりやっているのだから、そこは評価すべきだ。

30を超えても産んだ子どもの責任をとらず、人生から逃げている悲惨な大人はいっぱいいる。収支状況を見ても夫婦で助け合って19万稼いで、毎月5万円きちんと貯金できているのも上手だし、保険に入っているのも堅実だ。現役高校生でも、ちゃんと「親をやっている」ということが見える。

「高校生夫婦で子育てする動画を見たけど、ああいうのは偏見の目で見てはいけないと思うよ。むしろ、素晴らしいじゃないか。俺なんてこの歳で彼女もいないよ」

ネットで見つけたこの声の主の年齢がいくつなのかは知らないが、「彼女もいないのに、人を妬まず素直に『素晴らしい』と言えるアナタもステキですよ」と伝えたい。

子どもが20歳になってもまだ36歳!若い!

ちなみに、夫婦が暮らすのはのんびりとした田舎町。都会と比べて誘惑も少ない分、若い2人が子育てするには最適な環境だといえる。空気が綺麗な場所で、のびのびと子育て。若くて体力がある分、いろんなことにも精力的に取り組めるだろう。

さらに、子どもが成人した時、Rさんはまだ36歳!若い!そこから趣味や仕事に打ち込む第二の人生があってもまだ充分過ぎるほどの余裕が(体力・時間的にも)ある。現在35歳で「いいかげん、そろそろ子ども産まなきゃ?」とか追い込まれ気味に考えている筆者からすれば、「めっちゃうらやま!」なハナシ。高校生夫婦は大変に輝かしい。

ちなみに、法務省は結婚できる女性の年齢の下限を、現行の16歳から18歳に引き上げる方向で検討しているのだとか。となれば、Rさんのような「17の花嫁」は絶滅してしまう……のか。

あわせてよみたい:働くお母さんも自分の夢叶えて

 

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