税制に不満を持つ年収800~1000万円世帯は少なくない。同世帯年収のキャリコネニュース読者からは、
「子どもの学費を捻出するために夫婦共働きです。税金が高いうえに何の支援も受けられず、生活に余裕はありません。税金に見合った保障制度にしてほしいです」(40代男性/東京都/不動産・建設系)
といった声が寄せられている。その背景には、2020年4月1日から施行された税制改正の影響もあるようだ。「年収850万円の壁」とも言われ、子持ち世帯はより税金の負担が重くなったことを実感しているようだが、独身の年収800~1000万円の人々はどう感じているのだろうか。(文:鹿賀大資)
「ブランド品や高級家具などに注ぎ込んでいる母に不満」
都内で1人暮らしをする20代男性は、不動産・建設系の会社で年収1000万円を得ている。「高級時計も3か月働けば買える」と語り、年収に不満はない。しかし仕事については
「ハード過ぎて、刑務所の中の方が幸せじゃないかと思う」
と激務ぶり明かす。また「税金が高い」とも述べ、高額な税金に不満を募らせているようだ。
大阪府の40代独身女性も「税金が高すぎるのに、補助やらは一切ない」と国への不満を隠せない。生活面については「ブランド品や高級家具にお金を注ぎ込んでいる母に不満」という。現在は実家の持ち家で両親と同居しており、自身は外資系企業に勤務し年収1000万円だ。
「年金はそこそこもらっていそうな両親。でも家計に入れようとしない。だから生活費は、すべて私持ち。おかげで旅行も外食も満足にできるほどの余裕はない」
そう語る女性だが「書籍には好きなだけお金を使える」とコメントしている。
「貯金が300万円ほどしかなく将来に不安。単に使いすぎなのかもしれないが」
神奈川県の40代男性は、不動産・建設系の会社で年収950万円。かつては結婚していたが、現在は独り身だ。「住宅ローンを含め借金が1500万円ほどあるが、特に金銭的に我慢することはない」という。ただ、
「貯金が300万円ほどしかなく将来に不安。単に使いすぎなのかもしれないが」
と思うように貯蓄ができていないことを自覚しているようだ。
ほかにも、
「月に1回のペースで、趣味の登山ができている。1~2泊程度の小旅行も月に1回程度。車を持っていないので、レンタカーもしくはカーシェアを月に1~2回の頻度で利用している」(50代男性/東京都/年収1000万円)
といった声も寄せられた。
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