パチンコ店員なのに“ギャンブル依存症”に苦しむ20代男性「何万円も勝っている客を見ると自分も勝てるのではと思ってしまう」 | キャリコネニュース
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パチンコ店員なのに“ギャンブル依存症”に苦しむ20代男性「何万円も勝っている客を見ると自分も勝てるのではと思ってしまう」

やめたくてもやめられない…ギャンブル依存の恐ろしさ

やめたくてもやめられない…ギャンブル依存の恐ろしさ

パチンコをやめられない人は少なくない。自ら「ギャンブル依存症です」と明かす20代後半男性もその一人だ。ちなみに彼は現在、パチンコ店で正社員(年収500万円)として勤務。キャリコネニュースに、

「何万円も勝っているお客様を見ると『自分も勝てるのでは』という錯覚に陥ってしまいます。もちろん勝っているのは一部のみ。大半の人は負けていて、それも理解しています。それでも打ちたくなってしまうのが、ギャンブル依存の恐ろしいところです」

といった声を寄せている。今回は、この男性のパチンコ体験を中心に紹介する。(文:鹿賀大資)

軍資金ほしさにバイトに明け暮れ「2年留年」

男性のギャンブル歴は約10年、今までに投じた総額は1000万円以上。パチンコ依存のピークは、上京後の大学時代だった。軍資金ほしさにバイトに明け暮れ「2回も留年しました」と振り返る。

「ドライブが唯一の趣味だった私は20歳の時に、勝った勢いで中古のオープンカーを購入。しかし高額な毎月の駐車場代やローン返済が負担になり……。結局はお気に入りの車もローンを残して1年ほどで手放しました」

その後、一時は0.5円や1円パチンコといった「少ない金額で遊技できる台」を考えたこともあった。しかし生活が苦しい中で大金を使う興奮状態の味を占めており、30分で1万円を失うほどのスリルを持つ4円パチンコに走った。その時の心理状態について「ある種のマゾヒズム」といい、「レートの低い1円パチンコでは、そのような感情が生まれることはないです」という。またパチンコがやめられない理由も綴る。

「ギャンブルをしている間は、何もかも忘れられます。特にパチンコは公営競技と違い、予想をしたり考えたりすることがほとんどありません。ただ漠然と煌びやかなパチンコ台と向き合っているだけです。それなのに店内や台の騒音が、日々のストレスを掻き消してくれます」

「嫌なことがあると、すぐパチンコに逃げてしまいます」

とはいえパチンコのみならず、ギャンブル全般から身を引きたい気持ちも男性にはある。現況について「自分なりに依存性と向き合っています」といい、「一番ひどかった時期よりかは回復したようです」と明かす。

「自発的に依存症関連の書籍を読んだり、職場で依存性について学ぶ機会もあったりと。ただ精神科は、治療費が高いこともあり断念しました。その何百倍もの金額をギャンブルに使っているのですが……。自助グループの活動は、参加する勇気がありません」

そう語る男性だが、「嫌なことがあると、すぐパチンコに逃げてしまいます」という。また「依存性になってしまうと、自分の意思のみで回復していくことは非常に難しいことです」と辛い現実も打ち明けている。

ほかには、

「パチンコ歴30年です。やめられません」(40代男性/不動産・建設系/年収950万円)
「40年越しで総額1500万円。これからも残りの人生の時間を消費していくだろう」(50代男性/メーカー系/年収650万円)
「時間とお金をなくすのでやめたい。しかし勝っても負けても行ってしまう」(60代男性/個人事業主/年収300万円)

といった声が寄せられた。

※キャリコネニュースでは引き続き「パチンコなどギャンブルがやめられない人」【募集】仕事を即行で辞めた人に関するアンケートを募集しています。

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