「カップ麺は贅沢品」「弁当作れ」――世帯年収400~600万円の「昼食はカップ麺」になぜか厳しい声 本当に問題にすべきことは何か | キャリコネニュース
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「カップ麺は贅沢品」「弁当作れ」――世帯年収400~600万円の「昼食はカップ麺」になぜか厳しい声 本当に問題にすべきことは何か

毎日弁当を作るのも大変だろう

毎日弁当を作るのも大変だろう

キャリコネニュースが9月25日に配信した「世帯年収400~600万円の実情『昼食はカップ麺。毎月カツカツ』」という記事が、ネット上で話題となった。年収400~600万円世帯の声を伝えたもので、とりわけ

「毎月カツカツの生活。住宅ローンや固定資産税、子どもの塾代と、出て行くお金ばかり。昼食はカップ麺の毎日」(年収400万円・40代男性)

という嘆きが注目を集めた。

家や子どもにお金がかかるといっても、家や子どもがいる幸せは手に入れているのだから、辛いばかりではないはずだ。しかし世帯年収400~600万円の手取りは約320万円~470万円ほど。ボーナスなしの単純計算では手取り月26万円~39万円ほどで、確かに住宅ローンを抱えて子どもが数人いれば、年収600万円で余裕がない人もいるだろう。(文:okei)

「カップ麺なんて贅沢品なんだよ 前の日の残飯タッパに詰めてもってこいや」

5ちゃんねるではスレッドが立ち、7000以上コメントが入り注目度の高さがうかがえた。多かったのは、無駄遣いをしていると責める声や、自分のほうが貧しいと挑むようなコメントだ。

「どうせタバコ吸っていたり 酒飲んでいるんだろそれやめればいいのに」
「350で子育ててるわ 甘えてんじゃねえぞ」
「この年収は地方じゃ上流階級です」

カップ麺が貧乏エピソードとして書かれていたことに怒りを覚える人も目立つ。

「カップ麺なんて贅沢品なんだよ 前の日の残飯タッパに詰めてもってこいや」
「弁当作れ」
「カップ麺は貧乏というイメージがあるが、意外に高いぞ。自分で煮物でも作って小分けして冷凍しておき、弁当を作っていくほうがよい」

味つけを濃くした卵焼きとご飯だけの弁当など、”どれだけ自炊で切り詰めるか”の知恵や自慢も競うように披露されていた。これには「なんかすげえな 貧乏レベル進んでねえか?腹一杯食べられない国に成り下がってきたか」と驚く声もあるほどだ。

日本の平均世帯年収は551万円、中央値は423万円だが、最も多いのは平均以下の100~400万円未満の世帯だ(厚労省2018年「国民生活基礎調査」より)。単身や高齢者世帯が増えていることも一因だが、「自炊の工夫もしないでカップ麺とは贅沢」と文句を言いたくなる人が多いのも頷ける。ただ、忙しすぎて自炊をする気力体力が残っていない場合もあるだろう。

上がり続ける税金や上がらない賃金を問題視するべきでは?

コメントには、生活がカツカツなのは「身の丈に合わない生活をしている」という指摘も多かった。

「生活背伸びしすぎだろ。塾とか携帯とか外食とかマンションやめて、四畳一間で良いのでは」
「子供の塾代って相応じゃない暮しならやめとけよ。相応を見せることも教育には大事」

「そもそもなんで家なんか買った?なんで子供を塾に行かせる必要があった?」と詰め寄る人や、子どもにスマホを持たせ、習い事もさせて、「小中高も私立で大学まで出すのがスタンダードみたいにされてたらそりゃ金が足りるわけない」という声もある。中には「あらゆる税金が上がり過ぎ」などの政権批判もみられたが、どちらかと言えば自己責任を責めるような書き込みが多い。

しかし、本当に問題視するべきは、カップ麺よりも上がり続ける税金や上がらない賃金ではないかだろうか。国民の所得はこの20年あまりで低下し続けており、OECD(経済協力開発機構)のデータによれば、先進国中で賃金がマイナスになったのは日本だけ。安く済ませる生活の知恵も大切だが、ギリギリの節約に慣れる人が多ければ多いほど、経済の先細りを感じて辛い。

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