今だからこそ伝えたい!日本大学の良いところ 「日東駒専でも随一の知名度」「卒業生がとにかく多い」「設備も充実」
連日報道が続く日大アメフト部の悪質タックル問題で、ここ数日「日大」の文字を見かけない日はない。先週後半には各学部が公式サイトに声明を掲載。今回の騒動を学生に謝罪するとともに、教職員らがサポートに全力を尽くすと約束した。
なぜ「各学部」が声明を出すのか。その理由は、キャンパスが単科大学のように学部ごとに独立しているからだろう。日大は約20キャンパスあり、「学部が違えば大学が違う」というほど風土が異なっている。在学生・OBOGは学部への愛着はあれど、「日大OB」という意識を持っている人は少なかったように思われる。
そのためネット上では、日大OBから「◯◯学部だから/アメフト部じゃないから関係ない」という声も見られるが、一方で「OBとして何かできないだろうか」という声もあがっている。そんな今だからこそ、日大卒の筆者が「日大の良いところ」を紹介したい。【日本大学の口コミはこちら(キャリコネ)】
知名度は全国区、関西の田舎のおばちゃんでも「東京のマンモス大学」と知ってるレベル
その1 卒業生が多く、人脈が広がる
来年創立130周年を迎える日大。日大卒の社会人に「日大の良いところ」を聞くと、最も多いのは「卒業生の多さ」だった。在校生は7万412人で、OBOGは100万人を超える。日本一社長の多い大学としても知られている。
例えばエイベックス・グループ・ホールディングスの創業者、松浦勝人氏(経済学部)、コナミホールディングスの上月拓也社長(文理学部)、「洋服の青山」で知られる青山商事の青山理社長(商学部)なども日大OB(中退含む)だ。卒業生からは、
「仕事柄、社長と会うことが多いのですがやっぱり日大卒が多い。母校が同じという共通点があると親近感を持って貰えますね」(30代男性)
など母校が同じということが話のきっかけになるという人が多く、「大学で得た人脈のおかげで就職先が決まった」(20代男性)という人もいた。
その2 OBに著名人が多く、知名度が高い
100万人以上とも言われる日大OB(中退含む)の中には、芸能界で活躍する人も多い。俳優の船越英一郎さんや真田広之さん、お笑いコンビの爆笑問題、作家の林真理子さん(同芸術学部)、タレントの関根勤さん(法学部)、演出家のテリー伊藤さん(経済学部)などもいる。
こうした著名なOBの存在も大学の知名度やイメージにプラスになっているようで、「特に仕事先で会う40~50代からは高評価。日大ブランドは落ちません!って感じ」(30代男性)という声も。
筆者は関西の田舎出身だが、難関大・関西有名私大程度しか知らない近所のおばちゃんも「あの東京のマンモス大学」と認識していた。知名度に関しては日東駒専の中でも一番だと感じている。
その3 魅力的な学生街 ※ただしキャンパスによる
日大は「1大学1キャンパス」(2キャンパスあるところも)と言っても過言ではないほど校舎がある。理工学部と歯学部(御茶ノ水駅)、法学部と経済学部(水道橋)はオフィス街にあるが、芸術学部のある江古田駅、文理学部のある桜上水駅はTHE学生街といった趣だ。
駅周辺は安い飲み屋や量の多い定食屋が並び、お世話になっている学生も多いだろう。芸術学部だった筆者も学生時代は江古田近辺に住んでいたが、よく飲み歩いていた。社会人になって最も活用しているのはここで得た「飲みニュケーションスキル」といっても過言ではない。
ちなみに卒業後に就職した広告系の会社は、飲み屋のお客さんが勤める会社だった。「この仕事向いているんじゃない?」と言われ試験に挑み、面接が終わるごとに面接官にリサーチを入れてくれたお客さんからフィードバックを貰っていた。まさに学生街ならでの出来事である。
大学病院を紹介してもらったり、他学部図書館を使い倒したり、使い方は無限大
その4 施設・設備が充実している
マンモス大というだけあって各学部の設備が充実している。芸術学部卒の人からは「音響設備など、プロの現場で使用されている機材を使うことができた」(20代男性)という声もあった。
また、国内屈指の規模を誇る大学図書館や、最新設備の整った大学病院・医学部付属病院や「文理学部資料館」「生物資源科学部博物館」など4施設の資料館・博物館を有する。
筆者の周りには、論文を書くために他学部の図書館をヘビーユーズしている人や、教授と仲良くなって大学病院への紹介状を書いてもらう人(ない場合、別途料金がかかる)などがいた。使えるものは使うという精神がある人にとって、日大は有用な大学だと言えそうだ。
他にも研修所・セミナーハウスなどの厚生施設も多く、軽井沢や箱根など各地の宿泊施設を格安で利用することもできるため、気軽に観光地へ向かうことができるのも魅力的だ。筆者も海が激近の千葉・館山ではっちゃけたことを覚えている。大半の記憶はない。
その5 キャンパスは離れていても横のつながりはできる
他学部の科目を理由できる「相互履修」。比較的、どの大学でも導入されているが、そこは16学部87学科を擁する日大。各部の受講受入科目は例年2000科目を超え、興味の向くままに気になる分野の講義を受けられる。
中々他学部のキャンパスに行くことはないが、相互履修で他学部へ行くことで交流の幅も広がる。医学部・歯学部・芸術学部連携の授業を受けていたという人は、
「医師と患者のコミュニケーションについて考える講義を受けていました。頭をフル活用する医学部生と、身体をフル活用する芸術学部生では中々コミュニケーションの方法が全く違って驚きましたが、新鮮で面白かったです」(20代女性)
と話す。また各学部に設置されている部活動の他、「日本大学」本部に属する部活動、通称「オール日大(スポーツ日大)」に加入することで学部の垣根なく活動することも可能だ。
来年で創立130年 今後「歴史のある日大」はどうなるのか
時代に併せて新しい学科を設立し多くの人材を排出してきた日大。それでもネット上では、現役生やOBから日大であることが恥ずかしい、といった声も出ている。前述の通り学部ごとに風土が違うにも関わらず、この一件で「日大生・日大OB」の自覚を持ち始めたのも皮肉なことだ。
日大の教育理念は「自主創造」。まさか大学側自らが大学への不信感を創り上げるとは思わなかった。もうご自慢の「日大ブランド」はもとより在学生からの信頼感も崩壊させてしまったのだから、アメフト部員をはじめとする日大生のサポートに尽力してもらいたい限りだ。