ミドル世代の転職理由1位「給与の不満」2位「会社の将来性」 女性からは「雇用形態を変えたい」との声も
マンパワーグループは6月15日、ミドル世代の転職事情に関する調査結果を発表した。調査は2018年3月に実施。直近3年以内に転職した35~55歳の正社員男女400人から回答を得た。
転職を経験したミドル世代400人に転職した理由を聞いたところ、1位「給与の不満がある」(男性35%、女性30.5%)で男女ともに30%を超えた。2位「会社の将来性が不安」(男性34.5%、女性22%)という結果から、男性の方が会社の将来性をより重要視する傾向がわかった。3位には「会社の評価方法に不満がある」(男性19.5%、女性20.5%)がランクインした。
「職務経験」をネックに感じる人も半数近く
女性は、「雇用形態を変えたい」(14.5%) 「家庭環境の変化によるため」(14.0%)という回答が男性より10ポイント以上多かった。女性の場合、結婚をすると家事や子育てなどの負担が増えがちだ。独身時代と同じ働き方を続けるのが難しくなることも多い。
転職活動でネックと感じたことの項目の1位は「年齢」で、男性が64%、女性が69.5%と男女ともに6割以上を占めた。また、2位の「給与」についても、男女とも半数以上がネックに感じており男性54.5%、女性64.5%という結果だった。
ミドル世代は、若年層の社員よりも給与が高額で経験やスキルを考慮したある程度の年収を望むケースが多く、転職先からの提示年収に譲歩することが難しくなる。
3位の「職務経験」をネックに感じた割合は、男性(43.5%)女性(50%)と半数近くを占めまた。転職では、これまでの経験や実績を一番の判断材料とする。未経験の人材を採用するのは、新卒を育成するのと同じ負担が企業にかかるので、経験のない職種への転職は厳しいようだ。