勝間和代、安倍首相の「得意料理は焼きそば」に苦言 「よくある男性の”家事やってますがゴミ出しだけ”と同じ匂いがする」
勝間さんは2018年度「男女共同参画週間」キャッチフレーズの外部審査員も務めている。ところが、安倍総理のこうした発言を苦々しく感じたようだ。
自身が国の共同参画にずっと関わってきたことを述べた上で、「これ、すごく政策と同じ匂いがするんですよ」と渋い顔をした。どういうことか聞かれると、「例えばこれが、女性が私の得意料理はタバスコ入りの焼きそばですと言ったらどうします?ふつうみんなドン引きしますよね」と語り、
「よくあるのが、男性が『ぼく育児手伝ってます』って言うんですけど、よくよく話を聞くと保育園の送迎をしているだけ、『家事やってます』ってごみ捨出してるだけとか、そういうのがすごく多いんですよ。すっごいこれ、同じ香りがするんですよ。わかります?やってますアピール」
と話した。どうやら、女性ならわざわざ言わないような家事育児を、たいしてやっていない男性がアピールしがち、という痛さを指しているようだ。
これには漫画家の倉田真由美さんも「わかる!」と共感し、「子どもと遊ぶことを育児だと思っている人も多いしね」「そういう(人)ばかりじゃないけれど」などと応じた。
さらに、勝間さんが知る20代30代のカップルは、男性のほうが料理をし、玄人はだしで丁寧で上手な料理をバンバン作る人が多いという。
「女性側が料理を作らず男性に任せるケースが多くなっているので、それを考えたらずいぶん遅れたキャンペーンだなという印象です」
と、遠慮なく指摘していた。
「政策すべてが『焼きそばにタバスコ』に見える」と脳科学者
脳科学者の苫米地英人さんも「勝間さんと意見が合うんですけど」と同意し、「あきらかに総裁選前のイメージアップのための話」だとしている。
「問題なのは官邸から出てくる政策すべてがこんな感じで、『焼きそばにタバスコ』に見えるんですけどね」
「官邸のスタッフが社会を見ていない、安倍総理はその上に乗っかってるだけで。本当に焼きそば好きかどうかだって怪しいですよね」
と、けっこうな批判を展開していた。
勝間さんは何度も頷き、「隔靴掻痒(かっかそうりょう)」ということわざがありますけど、それに近いです」と残念そうな表情で語った。
隔靴掻痒とは、「足が痒くて靴の上から掻くように、核心に触れることができずに歯痒く思うさま」(Weblio実用日本語表現辞典より)で、つまり勝間さんは政策やキャンペーンが的外れと感じ、常にもどかしい思いをしているのだろう。
安倍首相は5月、焼きそばを作る動画をインスタで公開。筆者も見たが、バーベキュー鉄板の周りでスタッフたちがうちわで扇ぎ、味付け粉も脇の人が投入、安倍首相はかき混ぜて味見しているだけだった。そういうことじゃないんだよな…と、やはりもどかしい感じがした。