主婦が働く理由、 40代は「子どもの学費や将来に向けて」 50代60代は「生活費のため」
主婦に特化した求人サイト「しゅふJOBパート」は1月21日、「職探し」に関する調査結果を発表した。調査は昨年11月に実施し、しゅふJOBパート登録者で働く意欲がある20~60代の主婦層1212人から回答を得た。
「仕事探しの背景」を聞くと、全年代の総合で1位となったのが「自分で自由に使えるお金が欲しい」(38.8%)だった。
30代の過半数が「子どもの成長に合わせて働き方を変えたい」と回答
年代別に比較すると、20代の1位は「生活費のため」と「子どもの学費や将来に向けて」(45.7%)が同率トップだった。また、顕著だったのは「住宅ローンの返済のため」の回答が全年代総合の約2倍となる11.4%で、他年代と比較すると最も高い割合だった。
30代の1位は「子どもの成長に合わせて働き方を変えたい」(51%)。40代の1位は「お子様の学費や将来に向けて」(42.9%)で、次いで「子どもの成長に合わせて働き方を変えたい」(39.7%)という結果だった。いずれも、全年代の回答率より約7ポイント高かった。高校や大学などに進学し、最も学費がかかる年代の子どもがいる家庭が多いことが背景にあるようだ。
50代の1位は「生活費のため」(40.2%)、次いで「老後のために貯金をしたい」(38.2%)だった。40代以下の世代では、回答率が低かった「老後のために貯金をしたい」の項目が50代で大きく伸びた。その他に、「社会と接点を持ちたい」(32.7%)という項目が目立ち、子育てがひと段落する世代であることが関連しているようだ。
60代では、「生活費のため」(51.6%)が最多だった。貯金や自由に使うためのお金のためでなく、生活費を稼ぐために求職している人が過半数に達した。定年退職後に、生活費の不足分を補うために働く必要があることがうかがえる。次いで、「社会と接点を持ちたい」(41.9%)がランクインした。子どもが大きくなり独立するなど生活環境の変化により、自分自身の時間を重視する傾向が見られるようだ。