あの常連さんが歳を取って変わってしまった。前はとてもいい人だったのに――。投稿を寄せた女性(70代~)は、自身が経営している商店で、まさにそんな経験をした。(文:長田コウ)
「1年前に買った器が割れた、不良品だからどうにかして欲しい、と年配の男性の方から連絡がありました。1年前に一度使ったときはなんともなかったのに、今日出してみたら、ヒビが入っていた、と言われました」
「たまたま在庫があった同じような商品を差し上げました」
その客は常連だったのだろう。以前から良好な関係性だったそう。「とてもいい方だったので、びっくり」と当時を振り返る。電話口では埒が明かないため、来店してもらうことに。
持ってきてもらった器を見ると、なんと「10年前くらいに販売したもの」だったのだ。
「去年買ったと主張されましたが、店舗を8年前に引っ越したので、そのお客様とお会いするのは、8年ぶり」
男性の主張に対し、女性は終始違和感を持った。
「そもそも、1年前に買って普通に使用できた器が自宅で保存していたら割れた、私の店の不良品であるという主張がおかしい」
そんなとき、「一緒に来られた奥様が後ろで手を合わせて必死の表情」をしているのに気づく。それをきっかけに、女性はある行動を決意したのだ。
「男性をよく見ると、ちょっと尋常ではない顔つきでしたので、もしかしたらご病気かもしれないと思い、たまたま在庫があった同じような商品を充分に確認のうえ、差し上げました」
すると、男性は満足したのか店を出て行ったという。その後、女性は「奥様に以後出禁」と伝えて、事なきを得た。
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