「会社に就職したら、とりあえず3年は続けるほうがよい」という言葉をよく耳にする。しかし世の中には、意地になって3年も我慢するのが馬鹿らしくなるほど、理不尽な職場が存在する。
埼玉県の20代女性は以前、薬局事務のフルタイム勤務をしていたが、「成長どころか疲労の毎日だった。半年で辞めた」と明かす。
「経営者が優柔不断。日によって指示が二転三転し、誰にでもいい顔をする。『嫌われたくない』という思いが強いYESマンだった」(事務・管理/契約社員/年収300万円)
リーダーシップに欠ける経営者のせいで、女性は「職場のいざこざに巻き込まれてしまった」ともらす。引き続き、この女性の体験談を紹介しよう。(文:福岡ちはや)
【早すぎ!? 仕事を即行で辞めたエピソード】最新記事はこちらから
「気に入らないスタッフがいる」と出社拒否する薬剤師
元職場について、「女性ばかりなので当然いざこざは起こる。ただ幼稚すぎる」と苦言を呈する女性。
「思ったことをすぐ口にし、トラブルを起こしまくる女性薬剤師がいた。あるときその薬剤師が、『気に入らないスタッフがいる』と経営者に相談したうえで出社拒否。たまたま休憩時間がその人と被ってしまったのが凶となり、私は身に覚えのない罪を被せられた」
その薬剤師は「転職回数の多さを自慢する」など、日頃から少し変わった言動をとっていた。それにもかかわらず、経営者は薬剤師の証言だけを鵜呑みにし、彼女の出社拒否を容認したのだ。女性は「『ここの会社の社長って誰なの?』と思った瞬間だった」と当時の心境を吐露する。
「私は屈辱的な扱いを受け、退職に追い込まれた。風の噂では、その薬局の事務にはフルタイムで働ける人がいなくなったので、経営者はスタッフからかなりの批判を浴びているとか」
優柔不断な経営者は事実確認を怠り、貴重なフルタイム勤務の戦力をみすみす手放してしまったわけだ。女性は「目先のことしか見られない経営者ってどうなのか。自業自得」と綴った。
「大人に対する伝え方とは思えないようなセリフを吐く人がいた」
都内の60代女性は、大型マンションの清掃員の仕事をしていた時期がある。しかし女性はその職場になじめず、わずか3週間で退職に至った。
「大人に対する伝え方とは思えないようなセリフを吐く人がいた。また毎日の休憩時間、リーダーの自慢話に相槌を打ちながら、おかしくもないのに笑っている人を見て『自分には合わない』と思った」
また、有給休暇制度があるにもかかわらず、実際には休みを取れない雰囲気であることも退職を後押しした。女性は、
「長く勤めたいと思い『郷に入れば郷に従え』でやっていたけれど、辞めて正解!たまに近くを通るけど、いまだに新人らしい人を見かけない。入っても続かないのだと思う」
と推測した。そんな女性は現在、別のパート先で働いている。世の中には星の数ほど職場がある。早めに見切りをつけるのもそれもまた良しだ。
※キャリコネニュースでは引き続き仕事を即行で辞めた人
のほか「夏のボーナスいくらですか?」やオンライン会議中のとんでもないエピソードなどのアンケートを募集しています。