「面接はお互いが選ぶ立場だと考えており、いまどき面接官が一方的に選ぶ立場だとふんぞり返るのは違うと思います」
こう語るのは、大阪府に住む30代前半の女性。面接の途中で現れた社員の言動によって一気にやる気が削がれた経験を語った。
一次面接は二人の女性が面接官で、「一般的な質問に加えて、人生のターニングポイントや、酒は飲めるか、タバコは吸うか」等も聞かれた。自己アピールは盛り上がり、面接官からは「一緒に働くことを考えたらワクワクする」という言葉を貰い、雰囲気良く面接は進んでいたが……。(文:國伊レン)
「付箋に何かを書いて隣の面接官に渡し」そのまま去っていく
面接は順調に進み、合格する気配を感じていた。しかし面接官から「もし受かった場合の直属の上司を呼んでもいいか」と質問され、了承したところから雲行きが怪しくなった。
しばらくして現れたのは、年配の女性社員。そして、履歴書を見ると鼻で笑いながら
「こんな資格しかないの?」
と聞いてきた。女性が持っていたのはWordに関する資格のみだったが、
「Excelは出来ないのか」
と続けて質問してきたという。「資格は持っていないがExcelは中級クラスで使える」とアピールしたが、その後も馬鹿にしたような態度は変わらなかった。
この不愉快な対応に「この人が上司になるなら辞退しようか悩みながら面接を受けた」そうで、この時点でやる気が無かったと本音を語る。そんな態度が見えてしまったのか、
「急に例の面接官が付箋に何かを書いて隣の面接官に渡し、忙しいからこれで失礼すると言って部屋を後にしました。そしてそのまま面接は終了し、結果は不採用でした」
序盤は順調に進んでいただけに、失望は大きかっただろう。女性が「恐らく付箋には不採用と書いてあったのでしょう」と推測するように、本人の前であからさまに不合格を感じさせる素振りを見せる必要も無いように思える。女性は胸中をこう明かした。
「それを目の前ですること自体失礼ですし、入社したとしても続かなかったと思うので不採用で良かったですが」
「あの面接官が居なければ受かってたと思いますしただただ不快な面接でした」
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