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経営者の身内と同じ部署で働くのは、何かと気を遣うものだろう。投稿を寄せた30代男性(営業)は、中途で入社して5年目になる会社での、理不尽な体験を明かしてくれた。
男性は新規事業の部署に配属されたが、そこで唯一の営業職として働いていたのが社長の息子だったという。入社後はこの息子と2人体制で営業を回すことになった。(文:篠原みつき)
エスカレートする社長の息子からの「理不尽」指導
最初は仕事を覚えるのに必死だった男性だが、1人で仕事を取ってこられるようになった頃から、息子からの風当たりが強くなり始めた。
「自分のできていないことは棚に上げ、私の仕事の進め方にケチをつけるようになりました。最初は私の至らない部分を指導してくれていると前向きにとらえていましたが、時折、理不尽なことを言われたり、大勢に聞こえるように指導してきたりと次第にエスカレートしていきました」
男性が耐えていたところ、見かねた他の社員が労務に「あれはパワハラではないのか」と通報してくれた。労務のヒアリングで「パワハラとして訴えるか」と問われた男性は、すでに離職か異動を考えていたため、訴えは取り下げて異動を希望した。
「本人を目の前に、『はい、そうです』って答えられない」
通報により息子本人にも注意が入り、一定期間は状況が改善された。しかし、その後はまた元の態度に戻ってしまったという。さらに信じられない事態が起きる。
「社長の息子ということもあり、社長から直接本人に指導が入ったのか、 社長の息子本人から私にこの件の事実確認をしてくることもありました」
「『俺のせいで異動したいって本当?』て聞かれて本人を目の前に、『はい、そうです』って答えられないですよね……」
パワハラの加害者本人が、被害者に直接理由を問いただす。さらにハラスメントをされているようなものだ。結局、男性が希望した異動は叶わなかった。
「本人への注意のみで対応が先延ばしになったような形でした。これにはがっかりしてしまい、この会社で頑張るのは厳しいなと感じました」
身内にだけ甘い会社に対し、現場の社員がやる気を失った瞬間だ。
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