
画像はイメージ(AIで作成)
災害などの緊急事態では、危険な状況であっても、誰かが現場確認にあたらなければいけないことがある。投稿を寄せた中部地方の40代男性は、「25年以上、建物の設備維持管理に携わってきた」という。
ある病院の防災センターで設備担当員として24時間の当直勤務をしていた際、深夜に大雨が降って雷が鳴り、停電が発生。そこで今でも忘れられない恐怖を味わったという。(文:篠原みつき)
「屋上の避雷針設備に異常がないか確認して速やかに報告せよ」
自家発電機が自動運転している間に電源は復電したものの、病院全体が一時的に15分間ほど停電した。そのため、各病棟の医療従事者から男性の上司へ緊急連絡が入り、そこから当直中の男性の業務用携帯(院内PHS)に、こんな指示が届いた。
「直ちに病院屋上の塔屋にある避雷針設備に異常がないか確認し速やかに報告せよ」
まだ雨も風も強く雷も鳴っていたため、男性は危険な状況を説明したものの、上司からはこう言われたという。
「病院には多数の患者様がいて仮に病院への落雷で停電して医療機器が停止して最悪患者様が死亡すると責任問題がでてくる」
「近くで雷がドーン!と鳴っていて身の危険を感じました」
責任問題を盾に指示された男性は、悪天候のなか点検に向かうしかなかった。
「屋上出入り扉を開けるのも強い風雨で大変でしたが、レインウェアを着てヘルメットにライトを持って屋上機械室のある塔屋の上にある避雷針設備と落雷の電流を大地に流す接地線に破損がないことを目視で確認して、その状況を部長に電話で報告しました」
作業中も「まだ近くで雷がドーン!と鳴っていて身の危険を感じました」と振り返る。なお、停電は「近くの鉄塔に落雷したことが波及したもの」だったという。
責任問題をそこまで懸念するなら、電話で指示を飛ばすだけでなく上司自らレインウェアを着て屋上へ同行してほしいものだ。
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