クリエイター招致で「日本のシアトル」を目指す!―福岡市・山下龍二郎氏に聞く「地方都市の野望」とは? | キャリコネニュース - Page 3
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クリエイター招致で「日本のシアトル」を目指す!―福岡市・山下龍二郎氏に聞く「地方都市の野望」とは?

2か月間のトライアルワークを経て「福岡移住」

――「クリエイティブキャンプ」は盛況だったようですね。

ぼくらの福岡クリエイティブキャンプ・ホームページ

ぼくらの福岡クリエイティブキャンプ・ホームページ

山下:9月のキックオフイベント(東京)には約70人、10月の説明会には約80人の方に参加いただきました。男性が7割程度で、20代後半から30代前半といった年代がボリュームゾーンですね。

参加者に話を聞くと、6割程度が「九州にゆかりがある」という方でした。出身、学生時代、転勤で、といった形ですね。「奥様が九州出身」という方は非常にモチベーションが高いように思いました。たぶん移住に関するハードルが低いのでしょう(笑)。「福岡は住みやすい」ということを何らかの形で経験した方が、「仕事さえあれば」という動機で参加されているケースが多いように思います。

――どのようなプロセスで「移住」に至るのでしょうか。

山下:クリエイティブキャンプに登録すると、提携している専門のエージェントが面談し、希望業界や企業についてヒアリングします。合いそうな企業があれば打診を行い、Skypeで面接を行います。希望者は現地で職場見学などもできます。

ここで条件が折り合えば、2か月のトライアルワーク期間に入り、福岡での移住生活を体験していただきます。お互いをしっかり理解し、合意のうえで正式に就職するというプロセスになっています。11月現在で6名の方がトライアルワークに進むことが決まっていますよ。

――企業が求める人材像のようなものはあるのでしょうか?

多くの求人企業が参加している

多くの求人企業が参加している

山下:ニーズが高い職種は、エンジニアやプログラマー、デザイナーですね。ただし求める能力レベルは多様で、スキルの高い即戦力がほしいという会社もあれば、人柄やモチベーションを重視する会社もあります。新卒や第二新卒が欲しいという会社もありますよ。

そもそもクリエイティブキャンプのようなUターンやIターンのプロジェクトを始めた理由は、企業が福岡に進出する際に「働く人を確保できるの?」という疑問に行き着くからです。景気の上昇もあり、企業の求人意向は非常に強くなっている。そこに良い人材が入れば、好循環ができるところまで来ているということですね。

→(4/4頁)「東京だけでいいのか」という企業の意識も高まっている

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