ブラック企業経験者がホワイト企業に転職すると、そのギャップに驚いてしまう人も少なくはない。キャリコネニュース読者からも、
「笑いが絶えない」(40代男性、研究開発職)
「定時で帰る方が評価が高いこと」(50代男性、営業職)
「休みがちゃんと取れること」(20代男性、販売・サービス職)
といった声が寄せられている。今回は、元勤務先の先輩女性の嫌がらせにより「逃げるように転職した」という管理・事務職の20代女性のエピソードを紹介する。
ミスをしても「これ、この業界に入った人は必ずやる”あるある”なのよー!」
女性は転職先の研修中にミスをしてしまった時、「ブラック企業でのお局からの罵倒がフラッシュバックし、『どうしよう、怒鳴られる!』と覚悟を決めました」という。しかし、
「恐る恐る申し出てみると、先輩は冷静に正解を教えてくれ、アドバイスをくれただけではなく、『これ、この業界に入った人は必ずやる”あるある”なのよー!』とあっけらかんと言ってくれました」
と綴る。先輩も上司も優しく、「人間的にできている」と驚いたという。新卒で入社した元勤務先は、「とにかく人間関係が悪く、お局の徹底的な新人いびりを誰も止められませんでした」という。
女性は新人の中でも特に目をつけられ、出社すると机の上には「先週私がしたミス一覧」や「あんたの性格の悪いところ一覧」というメモが置いてある毎日だった。さらに、
「客の前であれ『てめえ!バカ野郎!』と怒鳴られ、客もドン引き。習ってないことをいきなり任され、どやされました。一生懸命マニュアルを覚えれば、それも癪に障るのか、『じゃあ〇〇(3年目くらいの社員が担当する業務)は分かるの?分かんねえのかてめえー!』」
周囲の社員も女性を助けたら自分がターゲットになることが分かっているため、誰も助けてくれなかったという。女性は「まるで汚いものを見るような目で見られる日々でした」と振り返る。
「常に怒鳴られるばかりだったあの当時では、再発防止を練る余裕すらありませんでした」
それが転職先では一転し、萎縮することもなくなった。初めての業務をすることになってもミスなくしっかりとできるようになった。また、わからないことを「わからない」と聞いても怒鳴られることもないため、
「とことん知識を掘り下げることができ、仕事が面白いと感じられます」
という。ブラック企業勤めだった頃について「常に怒鳴られるばかりだったあの当時では、自分のミスを振り返ったり、再発防止を練る余裕すらありませんでした」と思い返す。
「でも今はミスに、どう対応すればいいのかをパニックにならずにわかるため、しっかり反省し二度と繰り返すことはありません」
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