過酷な労働環境が原因で、会社を退職する人は多い。キャリコネニュース読者からも、「基本、土日休みがない」(30代女性、販売・サービス職)、「拘束時間が長い」(10代男性、管理・事務職)といった声が寄せられている。
販売・サービス職の20代男性に至っては目標値130%以上の成果を出すも、
「昼食もままならない状況で8時50分~23時までの勤務になった。これが1か月間も続き、その間の休みは1日のみ」
という。技術職の40代男性も会社に都合よく使われ、退職を考えている一人だ。(文:鹿賀大資)
「今できているんならそのままでいい」という考え
その会社は一族経営で、生産効率や品質は二の次三の次、従業員が社長のご機嫌を取るようにして働いている。男性は社員にも関わらず、アルバイト並みの給与だという。男性は会社の貧しい考え方について綴る。
「私らが苦労した案件だったため、その手間と効率を考えた上で提案しても、『今できているんならそのままでいい』という考えです。そのくせ自分らが少しでも手間のかかることだと思えば、金に糸目をつけずに改善します」
また、会社の抱える仕事量が減ってくると急に休むよう指示される。それでいて公休が不足すると、給料から引かれたり、休みを削られたりする。しかも勤務予定は、直前でないと決まらない。
有給休暇も概念すらなく、代休として扱われる。休みたい日があれば事前に相談し、どの休みを出勤にするかという調子だ。
「辞めやめられたら困るから」と注意すらせず甘やかし放題
男性は厄介な上層部についても触れる。
「贔屓が激しいです。仕事をせずに遊んでいたり、寝ていたりする社員を注意しません。新卒や中途社員が入ってきても、『辞めやめられたら困るから』と注意すらせず甘やかし放題です。なので新人のくせして、勤務中にスマホゲームをしたり、寝ていたりします」
そうした社員のしわ寄せは、男性を始めとする真面目に仕事に取り組もうとする一部従業員にすべてのしかかってくるという。さらに、
「一度でも気を利かせて仕事をしたり、手伝ったりすれば、それ以降は丸投げされます。しかし評価などされず、昇給や賞与も遊んでいる社員より少ないか同じです。ちゃんと働いている人たちからは『まじめにやったもん負け』『やったら最後』『サボりの楽園』というネガティブワードしか出てきません」
と述べている。
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